男山ダイレクト

日程:2024/05/11

概要:信濃川上駅近くに聳える男山のマルチピッチルート「男山ダイレクト」(3ピッチ・最高ピッチグレードIV+)を登る。

⏿ PCやタブレットなど、より広角の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。

山頂:男山 1851m

同行:ミホさん / クス氏

山行寸描

▲一応核心部の3ピッチ目。落ち着いてホールドを探せば易しい。(2024/05/11撮影)

先月20日に広沢寺弁天岩でアイゼントレーニングをご一緒したミホクスペアと、連休明けのこの週末はどこか岩雪登りに行こうという話をしていたのですが、ヤマレコなどで連休中の様子を見てみると今年は寡雪の影響でアイゼンを使うようなルートはコンディションが悪そう。それなら普通にマルチピッチの練習をしようと話がまとまり、信州川上村から見上げられる男山と天狗山に向かいました。

2024/05/11

△09:20 男山登山口 → △10:10 分岐 → △11:20-40 取付 → △13:10-20 終了点 → △14:40-50 男山 → △14:15 林道終点 → △14:30 分岐 → △15:10 男山登山口

まず初日に向かったのは男山ダイレクトで、ここは2021年に一度登っており勝手がよくわかっています(したがって以下の記述は簡素なものにとどめます)し、ピッチグレードも最高IV+と手頃なのでお二人の初マルチピッチには好都合です。

信濃川上駅からすぐの登山口近くに車を駐めて歩きやすい林道を登っていくと、やがて目に入るのは男山の山頂です。そのいかにも岩峰という感じはGoodなのですが、そこまでのアプローチの長さと対比させるとコスパが悪い(なにしろ2時間歩いた後にたったの3ピッチ)という印象を持たれるのは仕方ありません。

前回の自分のGPSログを参照しながら途中で林道から分かれて山頂へ通じる尾根に乗ると、ところどころにピンクテープあり。そして山頂近くから南西に伸びる尾根に乗り換えてさらに高度を上げると、懐かしい岩壁が姿を現しました。

取付で身支度をして、私のリードでスタート(以下、全ピッチ私のリード)。この日は快晴で気温が高いものの湿気はほとんどなく、岩は乾いてフリクション良好です。前回はこのピッチ(III)に難しいものを感じたのですが、今回はそうしたこともなく残置ピンや松の木でランナーをとりながら快適に登って、ミホさん・クス氏の順に後続を迎えました。

ロープを40m伸ばしてピッチを切った場所から、少しの歩きで2ピッチ目に突き当たります。

2ピッチ目(III)も1ピッチ目と同様の傾斜が寝た、しかもホールドが豊富な壁で、途中2箇所の残置ピンとカムとを使ってやはり40mロープを伸ばし、そこにある木の幹にスリングを回して後続を確保します。

ピッチを切った場所からは藪越しに3ピッチ目の岩壁が見えており、上がってきた二人にそのままそこまで進んでもらいました。

3ピッチ目(IV+)は出だしの5mほどが立っていてこのルートの核心部になりますが、2箇所の残置ピンの位置を目視してからそこまでの手順を組み立てれば、それなりにしっかりしたホールドが得られます。

このピッチではミホさんの方が苦労するかな?と思っていたのですが、そういうこともなく上手にここをこなして上がってきてくれました。もちろんクス氏もなんら問題なく上がってきて、これで登攀終了です。

3ピッチ目の終了点から先も岩稜になっているものの、それまでに比べればぐっと易しくなるのでアプローチシューズに履き替え、ロープもしまってミホさんを先頭に山頂を目指しました。

我々が登頂したときには他に誰もおらず、この大展望を独り占め(三人占め)。それにしてもこの日はつくづく天気に恵まれました。

あとは登山道を下るだけ。最初は少々急な下り坂ですが、やがて林道の末端に降り立ってからはのんびりとした歩きで登山口を目指しました。

この日の泊まり場はおなじみの岩根山荘です。ただし「おなじみ」とは言ってもこれまで泊まったのは冬だけでしたから、山荘の裏手に設られた露天風呂につかるのは初めてでした。これがまたいい感じで、岩風呂につかって目の前の森の緑や頭上の真っ青な空を眺めるのはまさに極楽です。

そして相変わらずのおいしい料理に舌鼓を打ち、お酒も注文していい気持ちになりましたが、実は風呂上がりに部屋でそこそこ飲んでいたために夕食を終えて自室に引き上げたとたんに睡魔に襲われ、まだ19時だというのに爆睡してしまいました。

◎「天狗山ダイレクト」へ続く。