高水三山
日程:2024/11/26
概要:軍畑駅を起点に高水山・岩茸石山・惣岳山の高水三山を巡り、沢井駅に下って小澤酒造の澤乃井園で〆。
⏿ PCやタブレットなど、より広角の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。
山頂:高水山 759m / 岩茸石山 793m / 惣岳山 756m
同行:Y女史
山行寸描
元同僚にして20年来の友人であるY女史はゴリゴリのボルダラーでもあるのですが、どういうわけかここにきて山歩きに目覚めた彼女の山歩き事始めにつきあって最初に登ったのが、昨年6月の「南高尾セブンサミッツ」でした。その後もひそかに山歩きへの情熱を育んでいたらしいY女史から、きちんとした登山靴を新調したので実戦投入につきあってほしいと要請を受けたのは今年の夏でしたが、お互いの都合や天候の巡り合わせからなかなか機会が得られず、やっとこの日に奥多摩を歩くことになりました。行き先は初めは白谷沢からの棒ノ折山を計画したのですが、前日になってこのコースが伐採のために一時的に閉鎖されていることがわかり、空模様が下降気味の予報だったこともあって手軽な高水三山に変更しました。
2024/11/26
△09:55 軍畑駅 → △11:20-30 常福院 → △11:35-50 高水山 → △12:20 岩茸石山 → △13:00 惣岳山 → △14:00 澤乃井園
この日は平日、しかもゆっくり目の出発とあって山手線内では通勤客に混じり少々肩身の狭い思いをしましたが、新宿から中央線に乗ってしまえば下り方向なので車内にもゆとりが生まれ、青梅からはほぼ登山客ばかり。軍畑駅で降りた客はいずれも登山ルックで、三々五々それぞれの方向に向かって散って行きました。
腹ごしらえと身ごしらえを終えた我々も、後からのんびり出発。しばらく車道を歩いて柚子がたわわに実った畑の様子などを眺めながら高水山登山口に着いて、いよいよ本格的な山道歩きとなります。
杉を中心とする植林帯や寒々しい風情のススキの原などの間をぐんぐん登っていくY女史は、新調したばかりの登山靴の調子もいいらしく、こちらがついていくのがやっとというくらいのハイペースで登っていきます。Y女史は専業ボルダラーだったはずなのに、どうしてこんなに足が速いんだ?
常福院が近づいて道が平坦になると、紅葉もちらほらと見られるようになって心が休まります(←紅葉を眺めるためにY女史がペースを落としたから、という説も有力)。
常福院でこの日の安全登山を祈願してお賽銭を納めてから、その裏手にある山頂へ。
この日の最初のピークである高水山の山頂には、先に着いていた若者たちのグループが楽しそうにたむろしていました。しかし、身震いするほど冷たい空気があたりを包んでおり、ウェアを1枚足さなければ落ち着いていられないほどです。
ここでY女史から配給あり。1ヶ月早いクリスマスプレゼントとしてクッキー、行動食を食した後のデザートとしてシュークリーム。ご馳走様です。
高水山から岩茸石山へはいったん大きく下り、紅葉を見上げたりよく手入れされた植林の間を抜けたりしながら平坦な道を歩きます。
巻き道を左に見送りぐっと登り返して、眺めの良い岩茸石山に到着。本来であれば関東平野を一望できる場所ですが、雲が下がってきていて遠くはぼんやりと霞み、あまつさえぽつぽつと雨まで降ってきてしまいました。
岩茸石山を下ってしばらく進んだところにある伐採地から見る東京方面の眺めもぱっとしないものでしたが、どうやら雨は本降りになることはなさそうです。
さらに進んだところにある立派なボルダーに取り付いて最初の数手だけムーブを探ったり、短いながらも存在感のある岩場に「うれしいな❤️」と喜んだりと、ボルダラーY女史が本領の片鱗を見せた先に……。
この日最後のピークである惣岳山の山頂がありました。そこに建つ青渭神社にこの日二度目のお賽銭を納めたら、あとは沢井に向かって下るばかりです。振り返ってみると、Y女史が新調した登山靴はこの日の全行程を通じて期待された性能を発揮してくれたようで、この調子ならもう少し手応えのあるコースにも問題なく挑めるのでは?いっそ来年は北アルプスの岩稜縦走も!と思いましたが、Y女史曰く「見知らぬ人たちと同じ部屋で寝るなんて、考えられません」……。
ある意味この日のメインイベントである小澤酒造に降り立った我々は、まずはカジュアルな価格帯の「豆らく」での豆腐料理で追加の腹ごしらえとしつつ、ここで旅のお土産の贈呈式。
そして、お馴染みの「唎酒処」で超がつくほど美味なお酒をいただいて幸せな気持ちに浸りつつ、小沢駅に向かうべき頃合いが到来するまで旅の写真のミニスライドショーを我々だけでひっそりと開催しました。