御岳渓谷

日程:2024/01/12

概要:御岳渓谷でのボルダリング。デッドエンドと遊歩道岩。

山頂:---

同行:パイセン

山行寸描

▲デッドエンド。手を付けたのは右寄りの7級と「イギリス人のトラヴァース」(2級)。(2024/01/12撮影)
▲遊歩道岩。易しい3本(9-7級)を登ってからはトラバース(1級)に打ち込んだ。(2024/01/12撮影)

2024/01/12

△09:10-14:00 御岳渓谷

2年ぶりの御岳渓谷は前回と同じくジム友パイセンと。「マウンガ」であらかじめ予約してあったレンタルマットを受け取り、御岳渓谷に降りると日向を求めて上流に向かいました。

カヌーの練習所でもある御岳渓谷には港のような作りがあって興味深くこれを眺めましたが、何しろ1月の早朝なので寒い。日向、日向とつぶやくながら歩き続けたものの発電所エリアあたりもまだ日陰になっていて寒そうで、さらに上流に向かってやっと日が当たっている場所を右岸に見つけたらそれはおなじみデッドエンドでした。

週末であれば岩の前にマットが敷き詰められているであろうデッドエンドも、この日この時間帯に取り付いているのは一人だけ。我々の力量では「デッドエンド」そのものに取り付くことは恐れ多いので、右側にある7級課題をこなした後にしばらく懐かしの「イギリス人のトラヴァース」に取り付いて地球の重力の偉大さを実感してから、いったん車道に上がって下流方向に進んで忍者返しの近くに降りました。あらかじめのもくろみとしてはこのあたりのマミ岩、玄関岩、白狐岩あたりを手当たり次第に触ってみようと思っていたのですが、ふと思いついて遊歩道岩を訪ねてみると幸いに誰も取り付いていません。これはしめた!とマットを敷いて、まずは遊歩道岩の左端の9級、次に中央7級と右寄りの7級を片っ端から片付けました。実は、これらの多くはこの岩の本命課題である「遊歩道岩トラヴァース」(1級)で使用されるホールドの事前確認にもなっているのがミソで、以後はパイセンと二人で時折休憩をはさみながらも2時間弱にわたって「遊歩道岩トラヴァース」に打ち込み続けました。

しかし「ローマは一日にしてならず」と昔の人が言ったように「遊歩道岩トラヴァース」も一日で片付けられるほど(我々にとっては)フレンドリーではなく、左から数手トラバースしてきて身体の位置を下げ足を下ろすところまでも達することができずに、カチ持ちの連続で指が悲鳴を上げ始め、腰までも痛くなってきてしまいました。仕方ない、このへんが潮時だろうとパイセンと話し合い、早い時刻ではありましたがマットを畳んで退散です。

最後に忍者返し周辺を見物してから「マウンガ」にマットを返却して帰路につきましたが、今日の御岳渓谷は朝方の寒さを快晴の空から降り注ぐ陽光がすぐにぽかぽかと温めてくれたおかげで、自分たちのペースでああでもないこうでもないとムーブを試しながらじっくり岩と対話することができました。たぶん筋金入りのボルダラーなら寒ければ寒いほど好コンディションだと認識するのでしょうけれど、我々にとってはこの暖かさが太陽からの嬉しいプレゼント。この冬の間にあと何回か、お日様を期待できる日を選んで遊歩道岩に通ってみようと思います。