高尾山〜陣馬山

日程:2021/01/02

概要:高尾山から小仏峠を経て景信山に至り、さらに陣馬山に達する奥高尾縦走。下山後は陣馬高原下の山下屋へ。

山頂:高尾山 599m / 陣馬山 855m

同行:---

山行寸描

▲景信山の展望台からのパノラマ。関東平野から相模湾、大山から丹沢をずっと見回して富士山。(2021/01/02撮影)
▲陣馬山の山頂からのパノラマ。富士山、奥秩父、奥多摩、関東平野、丹沢、再び富士山。(2021/01/02撮影)

2021/01/02

△07:20 高尾山口 → △08:50-09:00 高尾山 → △09:50-10:10 小仏城山 → △10:25 小仏峠 → △10:50-11:05 景信山 → △12:40-13:15 陣馬山 → △14:10 陣馬高原下

新年最初の山行は、密を避けての初詣として高尾山薬王院へ。高尾山口駅で靴紐を締め直してから登山開始。もちろんケーブルカーは使いません。

懐かしいビアマウント(ちょっと寂しげ)、定番のゴマ団子など、高尾山を象徴するアイコンの数々は健在です。

参道を辿って薬王院に登り着き、今年1年の息災を願って手を合わせました。薬王院の本尊は飯綱権現、神仏習合の寺院・神社なので、仏様と神様の両方に祈願できるのがありがたいところ。さらに足を伸ばすと、これが高尾山?と驚くほど人が少ない高尾山頂に到着しました。奥の展望台から見る富士山は見事で、澄み切った空気を通してようやく雪化粧をした姿が見通せました。

さて、これで初詣は終わったのですが、せっかくここまできてこれで終わりとするのはもったいない話。実は陣馬高原下の山下屋さんにはあらかじめ予約を入れてあるので、そのまま陣馬山まで縦走です。高尾・陣馬間はこれまで何度も走っていますが、今回は「息を上がらせない・汗をかかない」を目安に、じっくり自分の身体と相談しながら歩きました。するとやはり発見はあるもので、もみじ平の近くでは霜の花を初めて見ました。

ネット情報によれば、これはシソ科のシモバシラという植物の枯れた茎から蒸散した水分が凍った霜柱で、水分は凍るが土が凍るほどではない気温で雪がないときにできるものだそう。繊細で美しいその姿にしばらく見惚れました。

小仏城山で朝食代りのおでんを食してから、小仏峠を越えて景信山へ。これまでのトレランでは小仏城山も景信山もピークを巻いていたのですが、今日は稜線を通る道を忠実に辿ることにしています。

景信山の展望台からは関東平野から丹沢・富士山にかけての展望が広がっていますが、大山の左側にきらきら輝いているのは相模湾。そのつもりでよく見れば江ノ島や、その先の三浦半島も見えていました。

しかし、この景信山が大正時代から(?)『鬼滅』の聖地でもあったとは知らなかった……。

ゆっくり歩き続けて明王峠を越え、これが19回目の陣馬山に到着しました。

相変わらずの大展望を堪能したら山頂直下の信玄茶屋に下り、甘酒でほっとひと息入れました。昨年の三ヶ瀬古道に続いてここでもまた武田信玄?というのも「陣馬山」の名は北条氏の滝山城を攻めた武田氏が陣を張った「陣場」から来ているからだそうですが、どうやらこれは決定的な説ではないようです。

頃合いを見て茶屋を発ち、陣馬高原下を目指しました。最後に車道に合流する少し前の木橋が朽ちて通行不能になっていましたが、左から下って小沢を飛び石で越えて問題なく渡れます。下り着いた山下屋さんですこぶる美味な十割蕎麦をいただいて、今年最初の山行をおいしく締めくくりました。