中山展望台

日程:2020/12/29

概要:美濃戸口から歩き出して南沢沿いの道を行者小屋へ。中山乗越から中山展望台に立ち寄り、赤岳鉱泉経由で美濃戸口へ戻る。

山頂:---

同行:---

山行寸描

▲中山展望台から見た硫黄岳・横岳・赤岳・阿弥陀岳。この眺めを目にするのは初めて。(2020/12/29撮影)

年明けに大きな山行を控えているので、不足しているトレーニングを補おうと八ヶ岳へ。当初の予定では阿弥陀岳北稜と赤岳西壁南峰リッジをつなぐつもりだったのですが……。

2020/12/29

△03:15 美濃戸口 → △04:05-10 美濃戸 → △06:45-55 行者小屋 → △07:05-35 中山展望台 → △08:00 赤岳鉱泉 → △09:10-20 美濃戸 → △10:00 美濃戸口

前夜、美濃戸口の八ヶ岳山荘の大部屋(仮眠室)に投宿。そして未明に出発。八ヶ岳山行のひとつのルーチンです。

美濃戸から行者小屋までの道は何度も歩いていますが、心なしか身体が重いような気がします。今年は2月末のショルダーリッジのときに同じ行程をもっと重い装備で2時間10分で歩きましたが、この日はロープもなければギアも極小の軽装なのに2時間40分もかかってしまいました。10月に受けた手術の跡がまだ痛む、このところの実家の用事で少々疲れている、といったフィジカルな不調は自覚できているのですが、むしろ決定的にメンタルが今回の山行を受け入れていない感じ。要するにモチベーション不足です。それでも実際に阿弥陀岳を見上げれば気持ちは変わるかと思ったのですが、夜明けと共に行者小屋に着いてみても登攀意欲が湧いてきません。シャリバテでもないのに、足が前に出なくなってしまいました。

出掛ける前は気合十分だったのになぜこうなったのか自分でも不思議なのですが、こういうときに無理に岩に取り付いてもいいことはありません。自分の内心の声としばし協議した結果、今回はただのスノーハイクで終えることにしました。

そうは言ってもせっかくなので、今まで立ったことがない中山展望台に立ち寄ってみることにしました。ここは中山峠から西へほんの数分登ったところで、目の前には硫黄岳・横岳・赤岳、そして阿弥陀岳までのパノラマが見事に広がります。ふと見ると正面の横岳西壁の中に目立つ氷瀑が青白く立ち上がっており、それは石尊稜日ノ岳稜の間にありますから鉾岳ルンゼに違いありません。こうして見るとそそられるなぁ。

30分ほども中山展望台に滞在して、後は赤岳鉱泉経由で下山です。アイスキャンディーの仕上がり具合を目で確かめ、次々に登ってくる登山者に道を譲り、山の神に無事下山の御礼を申し上げてのんびり下りました。

まぁ、長く山登りをしていればこういうこともありますね。そうたびたびあっては困るけれど……。