高尾山〜陣馬山

日程:2021/09/13

概要:高尾山から小仏峠を経て景信山に至り、さらに陣馬山に達する奥高尾縦走。

山頂:高尾山 599m / 陣馬山 855m

同行:---

山行寸描

▲高尾山の展望台からの丹沢と富士山。予想外に空気が澄んでいて眺めがよかった。(2021/09/13撮影)
▲陣馬山の清水茶屋にて、奥多摩の山並みを眺めながらおでんをいただく。(2021/09/13撮影)

2021/09/13

△09:00 高尾山口 → △10:10-20 高尾山 → △11:10 小仏城山 → △11:30 小仏峠 → △12:00-05 景信山 → △13:45-14:05 陣馬山 → △14:55 陣馬高原下

ここまで夏休みを半日ずつ2回しかとっていなかったので、今日は1日お休みをもらって高尾山から陣馬山まで歩きました。なんとこれが6月下旬の生川大持沢以来の山歩きで、夏山シーズンの7-8月に登山をしなかったのは1985年以来のことです。もちろんそれはCOVID-19に伴う緊急事態宣言が7月11日に発令されたからで、ワクチン接種が終わり抗体ができる(=Fully Vaccinated)までは一切の山行を控えていたのでした。

この日は月曜日とあって高尾山登山口はがら空きで、ゆるゆると高さを上げるとそこには哀しみのビアマウント。入口の看板によればBBQボリュームセット4,200円にソフトドリンク飲み放題550円の組合せを提供しているようですが、それもなんだかなぁ。

ふと目に止まったのがこの「三密の道」です。急ぐ山旅でもないので、おどろおどろしげなそのネーミングに惹かれて石段を登ってみると、てっぺんにあったのは佛舎利塔でした。高尾山には何度も登っていますがここに来たのは初めてで、高尾山も奥が深いなと感心。ちなみに「三密」とは身(身体)口(言葉)意(心)の三つの働きのことで、これらが煩悩の元(三業)であるので、「三密の道」を歩きながら煩悩を打ち消して下さいとのことでした。

薬王院に入り、お線香を上げてからコロナ終息を祈願します。南無飯縄大権現。

そして高尾山頂に到着しました。これまたご覧の通りのがら空き状態ですが、この先にある展望台から富士山を眺めてみると意外に空気が澄んでいて、富士山の円錐形のシルエットもその左手に連なる丹沢の山並みもくっきり見えています。今年の富士山は9月7日の降雪が13年ぶりの早さかつ昨年より21日早い初冠雪をもたらしたそうですが、ここから見る限り富士山のてっぺんは黒々としていました。

小仏城山に着いてみると茶店は休業中。平日だからかな?念のため行動食を持参しておいてよかった。

景信山の茶店も休業中。景信よ、お前もか!そしてここでは『鬼滅の刃』が妙に幅を利かせていました(登場人物の一人、時透無一郎がこの景信山の出身だからだそうですが、ということは雲取山や大嶽山の頂上にも『鬼滅』が?)。

陣馬山よ、お前もか?と愕然としかけましたが、幸い清水茶屋だけが営業していて、しかもここではビールやカップ酒も提供されていました。なんと強気な営業姿勢であろうか。もっとも、さすがにまだ歩きが残っているのでアルコールは控え、おでんを注文してランチタイムとしました。

後は歩き慣れた道をひたすら下るだけ。陣馬高原下の山下屋さんは引き続き休業中ですが、1日も早く営業を再開してほしいものです。

マスクをしたままでも息が苦しくならない程度ののんびり歩きで、高尾山口駅から陣馬高原下までほぼ6時間。行き交う人もまばらでしたが、ざっと見たところマスク着用が3分の2くらいの割合だったように思います。そして道中にはススキの穂や萩の花、ツクツクボウシの合唱など、晩夏〜初秋のシグナルがそこここに見られました。

何もしないうちに夏が終わってしまったのは残念ですが、全人類が平等に蒙った運命だから仕方ありません。せめて来月からは行動の自由を取り戻したいものですが、果たしてどうなるでしょうか?