塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

裏同心ルンゼ〔F3まで〕

日程:2020/12/18

概要:裏同心ルンゼをF3まで登り、同ルートを下降。

山頂:---

同行:セキネくん

山行寸描

▲裏同心ルンゼF3。中央左寄りの立ったパートにトップロープを張った。(2020/12/18撮影)
▲F3の上から見たF5。時間的には行けなくもなかったが、それはまたの機会に。(2020/12/18撮影)

アイスクライミングシーズン到来。いい具合に寒波が入ってくれたタイミングで定番の裏同心ルンゼに入ることにしました。

2020/12/24

△09:35 美濃戸口 → △10:25-30 美濃戸 → △12:05-35 赤岳鉱泉 → △13:15-30 裏同心ルンゼF1 → △14:30-15:15 裏同心ルンゼF3 → △15:30-45 裏同心ルンゼF1の下 → △16:05-25 赤岳鉱泉 → △17:35 美濃戸 → △18:10 美濃戸口

本当なら前夜発にして早朝から赤岳鉱泉を目指したいところでしたが、私の方の都合で当日出発になりました。それでも私が始発電車で向かい、途中でセキネくんの車に拾ってもらえば十分に時間を確保できる計算だったのですが……。

山梨市駅で架線が火花を噴いたために中央本線の下りは塩山止まりとなるアクシデント。セキネくんとはその二つ先の石和温泉駅で待ち合わせることにしていたので急遽合流場所を変更したのですが、ここで30分以上のロスタイム。また美濃戸口から美濃戸までのダート道は前日の赤岳山荘のFacebook上のアナウンスで「金属製のタイヤチェーン」必須とされていたために予定を変更して美濃戸口から美濃戸まで歩くことになったのですが、これも実際に歩いてみたところではスタッドレスで問題なく入れる状態でした。これまた50分のロスタイム。こんな具合にじりじりと、ルンゼの中にいられる時間が削られていきました。

懐かしの赤岳山荘に着いてみると、間もなく部分オープン予定のアイスキャンディーの威容とその向こうの白い横岳稜線が冬山気分を盛り立ててくれました。上空の雲の動きが速く、稜線上は風が強そうですが、ルンゼ登攀には問題のないコンディションのようです。

F1はセキネくんのリード。氷が堅く、アックスがすんなり決まってくれないことに少々ストレスを感じながら登ります。

F2は私のリード。下3分の2は緩傾斜で難なく登り、最後の少し立った段差は中央から右側が水っぽいので左端の乾いた凹角を登りました。おおむね快適ですが、ここは50mロープいっぱいになることを忘れていた私とビレイヤーとの間での意思疎通がスムーズにいかず、支点セットのためにロープを引き上げようと私が奮闘している(←既にロープいっぱいになっている)間にセキネくんが登り始めてしまうということが起こりました。反省。

ところで、このF2に着いたときに関西イントネーションの2人組がトップロープで練習をしていたのですが、その出立ちがモンベル仕様だったことでそれと気付いたセキネくんが私のリード中に問い掛けたところ、やはりモンベルの社員さんだったそうです。衣類はもちろんモンベル一色で、アックスも2人揃ってトランゴのラプター(モンベル取扱)とくれば、確かにレアな姿かも。

F3に着いた時点で14時半。15時になったら下降を開始しようと事前に申し合わせてあったので、F4・F5は割愛し、ここで練習することにしました。まずセキネくんが登り落ち口の上にスクリューで支点を作ってトップロープを設置し、私→セキネくん→私の順に登りました。傾斜のある部分を登るとダイアゴナルの感覚が蘇ってきますが、まだ全体に腕を伸ばし切れておらず、本来のフォームに戻っていないことを自覚。これはアイスキャンディーで練習しなくては……。

予定通り15時を回ったところで下降にかかり、赤岳鉱泉でパッキングをし直してとっとと下山しましたが、美濃戸口に着いたときには既に真っ暗。ともあれ、短時間でしたが冬季アルパインの感覚を取り戻す上では良い練習になりました。