甲府幕岩

日程:2015/06/13

概要:クライミング仲間同士で、甲府幕岩へ。私が触ったのは「イエローマウンテン」(5.9)、「わささび」(5.10b)、「ペンタゴン」(5.9)、「ナベちゃん」(5.8)。

山頂:---

同行:よっこさん / チオちゃん / ハマちゃん

山行寸描

▲初めて訪れた甲府幕岩。山深いところにぽっかり現れたすてきな岩場。(2015/06/13撮影)
▲「秘密の岩園」(5.10c)。チオちゃんの宿題だったがRPはならず、続いて登ったよっこさんが渾身のFL。(2015/06/13撮影)
▲「キルト」(5.11b/c)を登るハマちゃん。(2015/06/13撮影)

2015/06/13

△08:10-17:50 甲府幕岩

ハマちゃんとよっこさんに誘っていただいて、私にとっては初見参となる甲府幕岩へ。昨年末から4月頃まで足を傷めていたために、今年クライミングシューズを履いたのはジム2回・小川山1泊2日の合計3回だけという体たらくでしたから、リハビリモードで臨むことにしました。

太刀岡山の前を通って山道をくねくねとどこまでも深く進み、ぽっかり開けた駐車場から踏み跡を10分ほど歩くと、奇跡のように凝灰岩の岩場が横に展開した場所に出ました。森に囲まれてはいますが、南に面していて適度に日当たりがあり明るい雰囲気の岩場です。

基本的にチオちゃんと私、よっこさんとハマちゃんという組み合わせになって、まずチオちゃんは「イエローマウンテン」(5.9)でアップ……のつもりが出だしでワンテン。それでも気を取り直して登りきり、次に私がTR(なにしろリハビリですから)。手も足もあるものの、この急角度を登る感覚は久しぶりです。隣ではハマちゃんとよっこさんが「わささび」(5.10b)でアップしており、残してもらったロープでチオちゃんと私もTRで登りました。こちらの方がホールドが明瞭で易しく感じられたので、次回はリードしてみたいものです。

一休みの後、チオちゃんと私は五角形の岩の突起が特徴的な「ペンタゴン」(5.9)へ。ハマちゃんとよっこさんはハマちゃんの狙いの「アフリカ象が好き」(5.12a)へ。私はOS狙いで取り付きましたが、久しぶりの岩登りであっという間に前腕の力がなくなりTOならず。ヘタレ過ぎる……。一方のハマちゃんも「アフリカ象が好き」のゲットはできませんでしたが、「ムーブはわかった」とのことなので次回はRPできることでしょう。

ついで、チオちゃんの宿題である「秘密の岩園」(5.10b)へ皆で移動しました。ハマちゃんのビレイでチオちゃんが奮闘している間、私は爽やかな森の空気の中で地べたに寝転び昼寝を楽しみましたが、この辺りは平坦地がないので木にくくりつけたPASで確保された状態で寝る必要があったため、後から写真(上)を見ると要救護者のようになってしまっています。

それはさておき、チオちゃんに続いてよっこさんも「秘密の岩園」にトライしましたが、これが大奮戦となりました。手足共に細かいホールドをつないで高度を上げるタイプのこのルートはなかなかに怖く、頭上のよっこさんから「超怖えー」とか「無理!」とかさかんに悲鳴とボヤキが降ってきます。「どっちに登るん?」というよっこさんの嘆きにハマちゃんは「上!」と一言。「(クライマーじゃなくて)クレーマーやな」というハマちゃんの感想をものともせずボヤキ続けたよっこさんでしたが、それでもじりじりと高度を上げていって、ついにノーテンで登りきりました。

後で写真のタイムスタンプで確認すると、離陸14時12分、着陸14時47分。立ち込んでいるだけで消耗するこの課題でこれだけ粘れるというのは驚異的です。チオちゃんの登りを直前に見ているのでOSではなくFLということにはなりますが、それでも立派です!

その後、チオちゃんと私は「ナベちゃん」(5.8)へ。コーナーのカンテ状を左右の凹凸を生かしたステミングで登る本チャンっぽいルートで、さすがにこれはMOSできました。一方、ハマちゃんは「キルト」(5.11b/c)を見事に落として、その後に「キノコ狩り」(5.10b/c)でクールダウン。ところがこの間によっこさんとチオちゃんは「森の唄」(5.10a)でハマってしまい、チオちゃんに至っては上部で左のカンテに逃げたらルートに戻れず、左フェースを怪しいラインどりで抜けてから岩の上の木を使って懸垂下降で降りてくる始末でした。

ここはハマちゃんが「5.10a」である所以を探りに貫禄の回収クライミング。どうやらキーホールドが上部にあるようですが、ハマちゃんとよっこさん・チオちゃんではリーチが極度に違うので、果たして次回どうなることか?

そんなこんなでいい時間になり、名残惜しい岩場を後にしました。自分自身はほとんどまともに登れませんでしたが、それでも久しぶりに岩場で過ごす時間は楽しいものでした。私の足もクライミングシューズを受け付ける程度には回復してきているので、皆さん、また次の機会も誘ってください。