塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

陣馬山〜高尾山

日程:2015/04/19

概要:陣馬山から高尾山までの低山縦走。下りは琵琶滝経由で高橋家に直行。

山頂:陣馬山 855m / 高尾山 599m

同行:トモミさん

山行寸描

▲陣馬山頂。どんより空から時折雨が落ちてきたが、どうにか最後までもってくれた。(2015/04/19撮影)
▲高尾山頂。いつの間にこんな標識が?(2015/04/19撮影)

本はといえばこの日はアプローチシューズの慣らし運転という趣旨で軽めのハイキングの予定を入れていたのですが、1週間前の岩殿山でその目的は果たしてしまったため、単なる癒し系山行として奥高尾を歩くことにしました。紆余曲折あって昨年の生藤山と同じくトモミさんとのデート山行になったので、それならそれで目標を立てようと設定したテーマは「すべての茶屋に立ち寄れ!」作戦です。

2015/04/19

△09:30 陣馬高原下 → △10:20-25 和田峠 → △10:40-11:10 陣馬山 → △12:30-13:05 景信山 → △13:20 小仏峠 → △13:40 小仏城山 → △14:20 高尾山 → △15:15 琵琶滝 → △15:25-45 清滝(高橋家) → △15:50 高尾山口

高尾駅北口でトモミさんと待ち合わせて、激混みのバスで陣馬高原下に到着。ここからまずは車道をひたすら登って和田峠へ向かいます。

少々蒸し暑い道を登り着いた和田峠の茶屋は閉まったまま。ここで一息いれてから陣馬山への坂道に取り付きました。

鯉のぼりがはためいている広場が見えてきたら、もうそこは陣馬山頂です。

陣馬山頂には信玄茶屋、清水茶屋、富士見茶屋の3軒があって客を取り合っていますが、今日は展望がさほどきかないこともあり清水茶屋で休憩をとることにしました。

トモミさんが目をつけたのはゆずワイン……ではなくて「ゆず坊サイダー」でした。私はけんちん汁を注文したのですが、待てど暮らせど出てきません。それもそのはず、茶屋の切り盛りは女性が1人でてんてこまいになっており、やっとけんちん汁を持ってきてくれた女性に半ば呆れて「大変ですね」と声を掛けると「社長が用事があって遅れていて。『社長出勤』にもほどがありますよね」。噂をすれば影というのは本当で、まさにそのときにバイクに乗っておっちゃん……もとい、「社長」が出勤してきました。

陣馬山から高尾山まではトレイルランで1時間半程度の距離ですが、今日は「すべての茶屋に立ち寄れ!」がテーマなのでのんびり歩きます。陣馬山頂直下のピンクの桃の花を愛で、走り慣れた道をしばらく歩くと明王峠。茶屋は開いてはいましたが商売気が少ないのか商品の陳列もほとんどなく、店員も引っ込んだままです。ところでこの前後だったと思うのですが、すれ違った団体の先頭で引率していた若い女性の顔に見覚えがありました。たぶん彼女は、シャモニーで1日だけご一緒したMさんじゃないかな?山道が斜面を狭くトラバースする場所だったために声を掛けて確認する間もなかったのですが。

景信山は立派な茶屋が大賑わいで、ここでは2人して名物のなめこうどんをいただきました。

景信山から小仏峠方向へ少し下った斜面には、立派な桜の木が立っていました。ここに限らず陣馬山から高尾山にかけての山道で見掛ける桜はどれも背が高くて、生命力に溢れているように思えます。

小仏峠の廃屋化した建物は諸行無常を感じさせます。ここで茶屋が開いていたら繁盛すると思うのですが、後継者難で閉じてしまったのでしょうか?小仏峠から小仏城山方向へ少し上がったところの売店は2004年には開いていたのですが、こちらも今は廃墟のような状態です。

その代わり、小仏城山の頂上は素晴らしい桜の森の満開の下でした。

こちらには春美茶屋と城山茶屋の2軒が仲良く(?)背中合わせに並んでいましたが、ここは通過するだけです。

一丁平を経て道はもみじ台に差し掛かりました。ここまで気合の入った歩きを見せていたトモミさんもさすがにもみじ台手前の急坂には心が折れたらしく、みもじ台の茶屋の前で椅子に座って一息つきました。

そして、この石段を登れば高尾山頂=下界の延長線上ということになります。

お疲れさまでした。茶屋巡りもここで終了です。

薬王院の中を抜けてケーブル駅に向かいますが、もちろん途中での健脚祈願も忘れません。

この日は珍しく、琵琶滝経由で下ることにしました。滝行場となっている琵琶滝へはいかにも山道らしい急降下をこなして達し、後は歩きやすい道を清滝駅まで歩いて山行を終了しました。

下山後の楽しみはもちろんお蕎麦です。定番の高橋家に入ってトモミさんはとろろ蕎麦、私は天婦羅せいろにお酒は「桑の都」で、大満足の打上げとなりました。

なお、下の写真の通り高尾・陣馬スタンプハイクのスタンプ集めが下りを琵琶滝経由とした理由です。これはトモミさんのテーマで、題して「すべてのスタンプを捺せ!」作戦。

左の6個を集めれば抽選でカレーだとかお土産詰め合わせだとかがもらえますし、8個以上なら薬王院精進料理会招待やビアマウント招待券が待っています。そして全部集めると、京王プラザホテル宿泊券や日帰りバス旅、果てはカシオPROTREKのプレゼントあり。

陣馬高原下の山下屋を起点に、陣馬山富士見茶屋、景信山、小仏城山、高尾山頂、薬王院、ケーブルカー高尾山駅、琵琶滝、清滝駅を経て、最後に高尾山口駅で満願成就……と言いたいところですが、ご覧のとおり一つ欠けています。ここは城山下売店(富士見茶屋)のスタンプを捺すスペースなのですが、この城山下売店というのは縦走路から思い切り離れて下り40分で達し、そこから1時間かけて登り返さないと縦走路に戻ってこられないというシロモノ。言ってみれば蝙蝠岳(南アルプス)的な、あるいは三ノ沢岳(中央アルプス)的な位置にあるわけですが、ちょっとこれは無茶な設定なのでは?