瑞牆ボルダー

日程:2012/11/23-24

概要:ジム仲間たちと共に瑞牆山でのボルダリング。2日間の岩遊びの合間のお泊まりは明野ふれあいの里。

山頂:---

同行:さとし&よっこ夫妻 / チオちゃん / ヒロセ氏 / スミヨさん / おトミさん / カンキさん

山行寸描

▲1日目。この日はガリガリ岩に登り、泉岩に触った程度で雨のため撤収となった。(2012/11/23撮影)
▲2日目。お天気に恵まれ、団栗岩〜千里岩〜桃岩・夜岩へ。(2012/11/24撮影)

ジム仲間同士8人で、瑞牆山へ1泊2日のボルダリング。11月23-24日の2日間の計画を楽しみにしていたところ、直前の天気予報は23日が雨になってしまいました。がっかりしながらも23日は石和のクライミングジムでお茶を濁し、翌日の好天に賭けることにして当日を迎えたのですが……。

2012/11/23

△11:20-14:30 瑞牆山

ツジタ号とチオ号の2台で別々に中央自動車道を走っていたのですが、東京は雨だったのに、甲府盆地に出ると青空が広がっています。これは瑞牆に行けるで!と大興奮のさとし氏の指示で、ほんまかいな?と懐疑的だったよっこさんがチオ号に電話を入れてみると、そちらの方は「当然岩場でしょ?」と衆議一決していた模様です。

というわけで予定を変更して……というより、元の予定通りということになって、みずがき山自然公園(元植樹祭広場)へ一直線。瑞牆山のボルダーエリアは私は初めてでしたが、同行のヒロセ氏がこの岩場の地理に明るく、メンバーの力量を見ながら適宜案内してくれることになっています。芝生がきれいな広場からすぐ背後に広がる明るい森の斜面に入っていって、まず向かったのは「四ノ谷」のガリガリ岩でした。

ガリガリ岩

7級
かかりのいいホールドから伸び上がってリップをとり、左足を上げてマントリングでTO。一撃。しかしボルダリングとは、マントルを返すことと見つけたりと思わせてくれる好課題。
ガリ子ちゃん 5級SD
左手ガバ・右手アンダーから中間のスローパーをとり、足を入れ替えてマッチ。右足を上げて上の浅めのホールドをとって抜ける課題。何度目かのトライでゲットしましたが、高さがなくて気分良し。高い課題はイヤなんですよね、怖いから。
ガリガリトラバース 2級
中間までははっきりしたホールドに導かれる無理のない課題。でも、手の痛さに負けてしまいます。

ついで「二ノ谷」へ移動。この頃はまだ、天気がもちそうな気配もあったのですが……。

泉岩

泉の家 初段
ガバホールドでマッチしてスタート。前半はトラバースで、クロスで左手を右に出し、そこから右手を甘めのホールドに出して……というところまで。さとし氏がいい感じで手数を伸ばしていましたが、その後のパートで可能性を感じられなかったようです。

初段ではいくらなんでも厳しいな、というメンバーのために周辺の易しい課題を探してうろうろしているうちに、雨がぽつぽつ降ってきてしまいました。残念ながら撤収です。私は持参した折り畳み傘をマットの上に挿して完璧雨仕様ルックだと悦に入っていたのですが、チオちゃんにトトロみたいだと笑われました。

スーパーで食材とお酒とを怒濤のごとく買い出して、よっこさんが手配した「明野ふれあいの里」のログキャビンに荷物を押し込み、いったん「明野ふるさと太陽館」に出向いてゆったりお風呂につかりました。すっかり温まったところで再びログキャビンに戻り、いよいよ待望の宴会です。

お酒はビール、日本酒、ワイン、それに適宜ハイボール系(なにせボルダリングツアーですから)。そしてヒロセシェフが腕をふるってのディナーは、たっぷりの野菜とたっぷりのお肉でのしゃぶしゃぶをメインにあれやこれやを添えた豪勢なもの。ログキャビンは最初はずいぶん狭いなと思ったのですが、テーブルをテラスに出してシートを床に敷いた上に車座になるとちょうどいい親密な空間になって、宴会環境として言うことなしでした。

山行寸描

▲宴会!たくさん食べてたくさん飲んで、順次ダウン……。(2012/11/23撮影)

2012/11/24

△12:00-16:20 瑞牆山

のんびり8時半に起床し、朝イチの散歩に出て歩き回ってみましたが、この「明野ふれあいの里」は鳳凰三山を対岸に望む東側の山の斜面に広がる明るい樹林の中にログキャビンを点在させた施設で、とても気持ちの良いところでした。そして、何よりうれしいのはこの日の快晴です。

昨夜に引き続きヒロセシェフによるまつたけご飯、出し巻き卵、シジミ汁。山屋の朝食としては考えられないほど豊かな食卓を囲んで気合を入れ直し、再びみずがき山自然公園へ向かいました。緩やかな傾斜地の中腹にある「明野ふれあいの里」から下界の幹線道路に向かって下る途中から見渡した遮るもののない大展望は言葉にできないほど素晴らしく、正面には鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳、右手には八ヶ岳、そしてその長〜い裾野の向こうには北アルプスの山並みも白銀の姿を覗かせており、写真が趣味のスミヨさんはカメラを持って来なかったことを後悔していました。

この日は、二ノ谷からスタート。巨大な大黒岩を見上げてその高さに「こえ〜」と感想を漏らし合ってから、さらに斜面を登った団栗岩の足元にマットを広げました。

団栗岩

9級
右端の溝状のライン。思ったほど手掛かりがよくはありませんが、身体を横に振り気味に登れば簡単。
8級
9級の左のフェースで、最初に登ったよっこさんがハマったために恐怖が伝染してしまった課題。下半分はかかりの良いホールドに導かれて楽々上がれますが、そこからのスラブを抜けるところで私もハマってしまい、上に回ったさとし氏に手を引っ張ってもらいました(恥)。正解は中段に立ち上がったところで左腰の前にくる凹みに左足を上げ、右手のプッシュでそこに乗り込んで左上のホールドをとりに行くというものだったようです。高い課題は……(以下略)。
団栗 5級
スタートホールドから伸び上がって中段のホールドをとり、そこからホールドをつないでTO!……という課題のはずなのですが、中段のホールドが激しく痛く、とてもその先に手を伸ばせませんでした。

千里岩

百里眼 1級
カチで身体を浮かせてからのランジ課題。私は撮影班に徹しました。

ついで三ノ谷へ移動して、まずは桃岩からです。

桃岩

5級SD
離陸できず……。この岩の向こうに「瑞牆レイバック」が見えていましたが、うーん、とても5級には見えない。というか、この桃岩の課題も、さとし氏がクリアできなかったところを見ると5級というのは相当カラい。少なくとも「ガリ子ちゃん」と同じグレードということはあり得ないと思います。

夜岩

スーパークーロワール 7級
出だしを触ってみただけ。ちゃんと名前のついている課題だと知っていたら、もっと気合を入れてトライしたのに(言い訳)。
夜岩の隣の岩のクラック 10級
よっこさんがスミヨさんに「これなんかどう?」と勧めて、スミヨさんが見事にズリ落ちた課題。1段身体を浮かせたら、クラックの中に足をつっこんでいけばOK。

日が傾いてかなり寒くなってきたところで、後ろ髪を引かれながらも終了です。帰りがけの駄賃に道ばたにあった高さ1m弱の岩にノーハンド課題を開拓😅してから、車に戻りました。

振り返れば、夕日に染まってオレンジ色の十一面岩の右肩に、白い月。

瑞牆山のボルダリングエリアは、小川山の廻り目平に比べると傾斜地にある分スポットに気を使う場面が多かったように思いましたが、岩と岩、エリアとエリアの間の移動も整備された遊歩道やしっかりした踏み跡に導かれて容易で、充実した岩場でした。今回は初見参ということもあってこれといった成果はありませんでしたが、それでも岩に触っているだけで楽しく、おまけに豪華な宴会つきでこれ以上ない2日間でした。諸々の企画と手配をしてくれたさとし&よっこ夫妻、岩場でのガイド役に加え絶品の料理を次々に披露したヒロセシェフ、スポットしてくださったその他の皆さん、本当にありがとうございました。ぜひまた、岩場でご一緒しましょう。