第12回みたけ山トレイルラン(敗退)

日程:2011/12/11

概要:奥多摩の御岳山ケーブルカー滝本駅から山上に上がり武蔵御嶽神社に達する15kmのトレイルラン。10km地点で無念の関門アウト。

山頂:---

同行:マドカ

◎「御岳渓谷」からの続き。

最初に告白します。はっきり言って、なめてました。昨年も同じ大会に出て完走できていたし、先月陣馬山から高尾山まで走って少なくとも昨年並みの走力は維持できていることを確認してあったので、今回も十分行けると思い込んでいました。しかし結果は、無念の途中敗退です。

2011/12/11

朝。御岳山駅展望台からは、左奥には筑波山、右奥にはスカイツリーがくっきり見えていました。

前日に引き続いてこの日も素晴らしい快晴です。体調の方も、咳は残っているものの、走る分には問題なさそう。受付は前日のうちに済ませてあるのでのんびりと宿を出て、ケーブルカーで滝本駅へ開会式直前のタイミングで下りました。

挨拶をされる青梅市長さんはこれまで12年の任期をこのレースと共に過ごして来られ、今年の選挙でも信任されたそう。来年もよろしくお願いします。そして毎度おなじみエアロビガールズも元気いっぱい。朝方はかなりの冷え込みでしたが、彼女たちのおかげでウォームアップは万全です。

ゼッケンナンバーが「993」だったのでスタート地点では最後尾につきましたが、これが失敗だったことは後でわかります。9時30分にスタート。最初の標高差400m強の坂道は昨年同様に早歩き程度の速度で歩き続け、山上に出てから走り始めましたが、最初の登り坂でどれだけ前に出られるかが後のレース運びを左右することになる……というのが今回の教訓となりました。

途中の大塚山直下や天狗岩手前で完全に動きが止まるほどの渋滞に遭遇し、さらにロックガーデンに入ると道を覆った雪がところどころ凍っていて危ない状態で、ランナーたちはなかなかスピードを上げることができません。

ロックガーデンならぬスノーガーデンは滑りやすいために、皆この辺りはずっと歩きになっています。そしてどんづまりの綾広の滝を過ぎて山道に入ったところで、また人が大勢たむろしていました。再び渋滞だろうか?しかし何か様子がヘンだなと思いつつ近づいたら、そこが10kmの関門になっていて、5分前(スタートから1時間半)で締め切られていたのでした。えっ、時間切れ?と怪訝な顔をするランナーが続出しましたが、皆、狐につままれたような顔をしながら、それでも素直に係員の指示に従ってチップをゼッケンから外し、神社への道をとぼとぼと歩き始めました。実は私もそうだったのですが、少なからぬランナーが関門の存在を意識していなかったのだと思います。というのも申し込み後に主催者から送られてきた大会要項には関門があることは一切書かれていませんでしたから。ただしKFCのウェブサイト上には確かに

10km地点の関門が1時間30分後に閉鎖されます。止められた方は、先へは進めませんので、近道を通って戻ってください。

と書いてあったのですが、それってありなんでしょうか。「大会要項」と明記された書面が郵送されてくれば、その後にわざわざWebで条件を確認しようとするランナーはいないのでは?とは言うものの、もちろん関門を通過してちゃんとゴールできているランナーも大勢おり、ここまでの自分のタイムが遅かったのも紛れもない事実ですから仕方ありません。

この日のレースの出走者は946名。うち制限時間内の完走は747名(79%)で、タイムオーバーが199名(21%)。昨年の第21回レースの完走率が95.2%(834/876)ですから、今年のレースがいかに悪条件であったかということがわかります。実際、転倒(?)して腕を折って救急車で運ばれるランナーも見掛けました。

なだらかな道をゆっくり歩いて武蔵御嶽神社に着き、一緒にスタートしたラン友マドカを待ちましたが、昨年ほぼ2時間ジャストでゴールした彼女も今回は2時間12分。聞いてみるとやはり、雪のために凍ったりぬかるんだりした道のため後半はほとんど歩きに終始したそうです。ということは私の場合、関門が設置されていなかったとしてもゴールに間に合わなかった可能性が大。やはりこの手のレースでは出だしでできるだけ前に出て渋滞の影響を最小限にしなければならない、という繰り返し学習してきたはずの事柄を再認識させられる結果に終わってしまいました。

いもうとやでいただいた利き酒セットの酒の味も、この日ばかりはいつになく辛く感じました。