木曽駒ヶ岳

日程:1993/12/31-1994/01/01

概要:千畳敷カールから登って小屋泊。伊那前岳で初日の出を拝んだ後、木曽駒ヶ岳を往復して下るお手軽コース。

山頂:木曽駒ヶ岳 2956m

同行:ユウコさん

山行寸描

▲ピンクに染まる宝剣岳。強風に立ち向かう姿が雄々しい。(1994/01/01撮影)
▲中岳からの木曽駒ヶ岳。鞍部の山小屋をとりまく雪で風の強さと方向がわかる。(1994/01/01撮影)

1993/12/31

△10:45 千畳敷 → △11:45 宝剣山荘

千畳敷カールに飛び出すと、真っ白なガスで視界は10m程度。赤旗だけを頼りにカールを横断し、ルンゼを登りました。宝剣山荘にあっけなく到着したところ、中は老若男女さまざまな登山者で賑わっています。夕食に小瓶のワイン、と思ったらウイスキーがついていて驚きました。

1994/01/01

△06:15 宝剣山荘 → △07:15-08:25 宝剣山荘 → △08:45 中岳 → △09:15-30 木曽駒ヶ岳 → △09:45 中岳 → △10:00 浄土乗越 → △10:35 千畳敷

初日の出を拝みに小屋を出て伊那前岳への稜線を進みましたが、山頂直前の風の通り道がどうしても抜けられず、その手前で耐風姿勢で待機しました。6時58分に南アルプスの向こう、富士山の左手から今年最初の太陽が昇り、千畳敷カールの壁がピンクに染まりました。

いったん小屋へ戻り、朝食後に今度は木曽駒ヶ岳を目指します。完全な青空の下、気持ち良く中岳を越え緩やかな雪の斜面を登って木曽駒ヶ岳の山頂に着きました。強い風が雪の粉を時折舞い上がらせていますが、それでも遠くの景色がすっきりと見通せて幸せ。

昔来たときと同じように、北には御嶽山、乗鞍岳、穂高方面の山々が連なり、東には南アルプスが近く見えています。南には宝剣岳の向こうに中央アルプス南部の南駒ヶ岳・空木岳が並んでいました。

帰路は、宝剣山荘に立ち寄ることなくそのまま千畳敷カールを目指しました。浄土乗越からの急斜面の下りでは、下りが苦手な私はへっぴり腰でゆるゆる降りましたが、ユウコさんは雪山に慣れているからか背が低いからか恐れる様子もなくすたすたと下っていきました。昨日視界が悪かったカールも今日は端から端まで見渡せて、道迷いの心配はまったくないままにまっすぐロープウェイ駅に到着しました。観光客に混じって乗った下りのロープウェイからは、雪の中に座るカモシカが見えました。