羅臼岳〜硫黄山

日程:1991/08/11-12

概要:岩尾別温泉から羅臼岳登頂後、稜線を縦走して三ツ峰とサシルイ岳の鞍部に幕営。翌日硫黄山を越えて知床林道へ下山。

山頂:羅臼岳 1,661m / 硫黄山 1,563m

同行:K藤氏 / S村氏 / K川さん

山行寸描

▲くさいポーズで三ツ峰幕営地からオホーツク海の夕日を眺める3人。背後の三ツ峰の形が不思議。(1991/08/11撮影)
▲知円別岳の肩から前衛峰への間の道。白くザレてきれい。(1991/08/12撮影)
▲前衛峰から振り返り見た羅臼岳。北方の巨人の威風が感じられる。(1991/08/12撮影)

1991/08/11

△08:10 岩尾別温泉 → △08:50-09:00 オホーツク展望台 → △09:45-10:00 弥三吉水 → △10:55-11:10 銀冷水 → △12:05-40 羅臼平 → △13:25-14:00 羅臼岳 → △14:45-50 羅臼平 → △15:15-25 三ツ峰鞍部 → △15:40 三ツ峰幕営地

宇登呂の宿からK藤氏の車とS村氏の車の2台で出発。行く手右には、羅臼岳から大きな高まりを連ねる北方の巨人たち。いったん1台をカムイワッカの入口に置きもう1台で岩尾別温泉に入ると、ここから良く整備された道がひたすら上へと伸びています。天候にはあまり恵まれないもののオホーツク展望台で宇登呂の海岸線を見ながら休憩し、さらに登りを続けると雪渓のすっかり消えた沢筋の道にエゾツツジのピンクの花が目立ちました。

羅臼平では霧に覆われたハイマツの平地の中に数パーティーが昼食を広げており、我々4人もここで昼食をとってからザックをデポして羅臼岳への登りにかかります。緩やかなハイマツの斜面から水の滴る岩場とチングルマの群落を抜けて岩石の積み重なりを急登し、四方が切り立った狭い山頂に到着しました。

ワインで乾杯しながら晴れ間を待ちましたが、いくら待てども一時的に明るくなるだけで展望は開けず、無念の下山です。羅臼平に戻ったらザックを回収して先を急ぐはずが、三ツ峰への登り口を探してしばらくうろうろしました。ようやく道を見つけて登り着いた三ツ峰の二つのピークの鞍部から振り返ると、羅臼岳が霧の中から予想外に高く大きな盛り上がりを現していました。

コザクラやチングルマの中をサシルイ岳に向かって下ると、顕著な舟窪地形の中にある幕営地は清水が流れキンポウゲが咲く楽園のような場所で、3張りのテントが張られています。当初の予定では二ツ池まで行くはずでしたが、時間切れで我々もここにテントを張ることにしました。アスパラとべ一コンを抄め、ホタテのシチューを作って幸福な晩餐。タ食後は雲海に沈む夕日に見とれました。

1991/08/12

△04:30 三ツ峰幕営地 → △05:00-55 サシルイ岳 → △06:50 オッカバケの肩 → △07:10-15 二つ池 → △08:00-35 南岳 → △09:40-10:00 知円別岳の肩 → △10:45-11:00 前衛峰 → △11:30-50 硫黄山 → △14:00 新噴火口 → △14:50 硫黄山登山口

まず朝の1本目にしてはきつい登りをこなし、サシルイ岳の山頂すぐ下、ガスの中でラーメンの朝食。ここから雪渓沿いの道を下りきるとキスゲの原が現れます。時折青空が広がりましたが、いまひとつすっきりしてくれません。そんな中降り着いた二つ池は昨日の幕営地から予想以上に遠く、昨日三ツ峰で行動を止めたのは正解だったと思い知りました。手前の池はチングルマのお花畑を置き、2番目の池は干上がった底を歩きます。

南岳の山頂で待つことしばし、雲がどんどん取り払われて知円別岳から硫黄山への稜線が姿を現し、右前方白く輝く雲海上には国後島の爺々岳が浮かびました。

知円別岳の肩でパイナップルの缶を開けて小休止、近くの礫地にはコマクサが咲いています。ここから白茶色にザレた馬の背を越え、溶岩の噴出でできたガウディの建築物を思わせるコケシ岩を巻いてきついアップダウンをこなし、眺めの良い前衛峰に着きました。ここからは目の前に硫黄山が入道頭をもたげ、背後には越えてきた山々全てが我々にエールを送ってくれています。その中の最も高く、最も遠い山は言うまでもなく羅臼岳です。

噴火口脇を通り、厳しい岩場を攀じて今回の山旅最後のピークである硫黄山に着きました。すっかり晴れた夏空からの日差しの中で顔や腕を焼きながら、稜線の山々に別れを告げて下山開始。ザレた急坂から沢筋に入りナメや滝を下りましたが、水は一滴も流れていません。やがて左岸の尾根に取り付き、善男善女で娠わうカムイワッカの湯滝を見下ろせばフィナーレです。

◎「雄阿寒岳」へ続く。

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