塾長の山行記録
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塾長の山行記録

焼岳〜西穂高岳

日程:1990/09/08-09

概要:上高地から新中尾峠経由焼岳登頂。稜線を北東に進んで西穂山荘泊。翌日、西穂高岳をピストンして、上高地へ下山。

山頂:焼岳 2,455m / 西穂高岳 2,909m

同行:F女史

山行寸描

▲西穂高岳方面から見下ろした焼岳。遠くには乗鞍岳。(1990/09/09撮影)
▲西穂高岳の稜線。ギザギザのスカイラインがいかめしい。(1990/09/09撮影)

1990/09/08

△06:20 上高地 → △08:20-30 焼岳小屋 → △08:40 展望台 → △09:40 火口縁 → △10:10-50 焼岳 → △12:10-45 焼岳小屋 → △15:20 西穂山荘

上高地バスターミナルから梓川沿いに下って田代橋を渡り、しっとりとした森の中を緩やかに登って二つ目のハシゴを越えると、道は明るい草原をジグザグを切り焼岳小屋に到着しました。

展望台からは正面に焼岳が恰幅良く聳えており、その垂直に見える斜面を眺めて目でルートを探しました。展望台から下った中尾峠から、始めは緩やかな草の斜面、途中から崩れやすい岩壁となりましたが、傾斜が急になる辺りで雨裂を渡るべきところをペンキの矢印を見落としたため本来のコースを外してしまいました。上部は山肌が非常に脆く、F女史めがけて人頭大の岩を落としてしまい危うく惨事になりかける場面もありましたが、やがて稜線近くで再びペンキ印を発見しほっとしました。

どうにか登り着いた火口縁からは足元に噴火口、その先に緑の火口湖を覗きこめました。取り急ぎ手近の小ピークに登って山頂とおぼしき岩峰への登路の見当をつけてから、最後の詰めにかかります。岩の間をすり抜けるように登り、滑りやすい砂の斜面を進んでようやく標識が立つ平らな焼岳山頂に到達しましたが、この頃にはガスが辺りを覆い展望はほとんどなくなっていました。それでも1坪程の平べったい石に寝そべってしばし寛いでから、岩峰下に他の登山者が登ってきたのを機に下山を開始しました。焼岳小屋まで下ってカップラーメンで昼食をとった後、西穂山荘まではトウヒの中の展望の無い単調な道を黙々と歩き、予想外に時間もかかって雨がぱらつく中、ようやく到着しました。

1990/09/09

△05:10 西穂山荘 → △06:25-35 独標 → △07:00-05 ピラミッドピーク → △07:50-08:40 西穂高岳 → △09:25-30 ピラミッドピーク → △09:55-10:00 独標 → △10:40-11:00 西穂山荘 → △13:45 上高地 

一夜明けると完全な快晴で、シルエットになった八ヶ岳の左が赤くなっています。御来光を期待して山荘から10分ほど上まで走りましたが、結局前穂高岳の陰に隠れて見えませんでした。

登山道を緩やかに登って最後にオコジョが走り回る岩場を越えると展望の良い独標ですが、ここで引き返す人は少なく、多くは縦走路を先に進みます。適度のスリルと登高の後、この山行の最終目的地である狭い西穂高岳山頂に登り着きました。雲一つ無い青空の下、目の前に奥穂高岳から前穂高岳への吊尾根が伸びやかで、その左に槍ヶ岳、野口五郎岳、立山、鷲羽岳、薬師岳、黒部五郎岳が重なり合い、笠ヶ岳が孤高の姿を見せています。雲海の向こうには白山も見え、後ろははるか下に焼岳、彼方に優美な乗鞍岳。東は南アルプス・中央アルプスが見渡せ、甲斐駒ヶ岳の左に昨日初冠雪を迎えた富士山がはっきり見えました。

雄大な山岳展望を満喫して満ち足りた気分で西穂山荘に戻り、上高地に下山しました。梓川から見上げる西穂高岳の山頂は、驚くほど高い所にありました。

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