塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

北八ヶ岳縦走

日程:1989/03/19-21

概要:残雪の北八ヶ岳を天狗岳から北横岳まで縦走。

山頂:東天狗岳 2640m / 西天狗岳 2646m / 北横岳 2480m

同行:---

山行寸描

▲黒百合平から東西天狗岳を見上げる。空が抜けるように青い。(1989/03/19撮影)
▲朝の北横岳から見た蓼科山。遠くには北アルプスの稜線が真白に連なる。(1989/03/21撮影)

1989/03/19

△07:50 渋御殿湯 → △09:40-55 黒百合ヒュッテ → △10:50-55 東天狗岳 → △11:20-30 西天狗岳 → △12:25-13:10 黒百合ヒュッテ → △13:15 中山峠 → △13:50 中山 → △14:20 高見石小屋

前夜宿泊した麓の温泉宿「渋御殿湯」をゆっくり出発。出だしから固い雪道の登りになりました。やがて到着した黒百合ヒュッテの中には入らず、表にリュックサックを置いてすぐに天狗岳を目指します。

快晴で大勢の登山者に賑わう東天狗岳山頂からの眺めは絶景で、遠くには蓼科山が横たわっており、にゅう方面の地形も面白く眺めました。しかし、そうしている間にも登山者が次々に登ってくるので、写真撮影の後ただちに西天狗岳への鞍部に向かって下降を開始しました。縦走路上の東天狗岳とは異なり西天狗岳には登山者の人影はありませんが、アルプス方面の眺めはこちらの方が上でした。ここから再び鞍部に下り、東天狗岳の西斜面をトラバースして黒百合ヒュッテ方面へ下りました。

黒百合ヒュッテでリュックサックを回収し昼食をとってから再び歩き始め、中山峠から5分登ったところから振り返ると天狗岳の姿が立派でした。そして中山を越えて着いた高見石小屋は宿泊客50人(スキー客も多い)で、夜は天体観測のサービスがありました。

1989/03/20

△07:35 高見石小屋 → △08:25 麦草峠 → △09:50 茶臼岳 → △10:40 縞枯山 → △11:00-20 縞枯山荘 → △12:45 三ツ岳 → △13:20 北横岳ヒュッテ

早朝、小屋の裏手の高見石に登って白く凍った白駒池や雲海上に浮かぶ浅間山などを眺めてから、朝食後に出発。今日も好天です。堅く締まった雪道をひたすら歩きましたが、縞枯山の縞枯現象は雪のためはっきりとはわかりませんでした。

ほとんど垂直と思えるほどの急坂を登って達した三ツ岳山頂は岩塊が散乱し、強風が吹き荒れています。そして、ここから北横岳方面まで溶岩台地上の広がりを見渡せました。北横岳ヒュッテには一番乗り!と思いましたが、常連客が連泊で寛いでいました。

夕方、アイゼンをつけて北横岳の肩に登り、乗鞍岳の南への日の入りを眺めました。宿泊客は常連2人+若いカップル+自分。具だくさんの鍋と酒で12時過ぎまで大いに盛り上がりました。

1989/03/21

△08:00 北横岳ヒュッテ → △08:25-40 北横岳 → △09:20 亀甲池 → △09:40 天祥寺原 → △11:00 竜源橋

今日もまた素晴らしい展望で、後立山の右には頚城山塊、ぐっと回って浅間山が純白の姿を雲表に浮かべています。今回は3日連続快晴に恵まれてラッキーでした。

山頂からは急斜面を雪を蹴立てて蓼科山の方向へ下りました。トレースされていれば天祥寺原から将軍平経由で蓼科山を目指すつもりでしたが、あいにく踏み跡はなくワカンを持ってきていなかったのでこれは断念。蓼科山を右手にちらちら見上げながら下界を目指します。竜源橋からピラタス入口まで車道を歩き、バスで茅野へ下りました。