塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

富士山

日程:2023/06/08

概要:毎年恒例のトレーニング山行として富士山へ。富士スバルライン五合目から吉田口頂上に登頂後、馬返しに下山。

⏿ PCやタブレットなど、より広角(横幅768px以上)の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。

山頂:吉田口頂上 3710m

同行:---

山行寸描

▲吉田口頂上近くから見た噴火口越しの剣ヶ峰。ちょうどこの頃から雪が降り出した。(2023/06/08撮影)

例年この時期は夏山シーズンに向けて脚力確認と高度順化を兼ねた富士登山を行いますが、今年は天候不順のためにタイミングをつかむのが難しく、天気予報を見ながらやきもき。かろうじて日中が使えそうなこの日、ワンデイで富士山に向かうことにしました。

2023/06/08

△11:40 富士スバルライン五合目 → △15:50-16:00 吉田口頂上 → △18:45 佐藤小屋 → △20:00 馬返し

自宅から富士スバルライン五合目までの移動手段は公共交通機関で、それでも10時半には登り始められる予定だったのですが、前夜夜更かしをしてしまったためにまず京王線の北野での乗換えを乗り過ごしてしまい、さらに中央本線の大月でも同じことをして気がついたら笹子駅。さすがにショックを受け、よほどここで降りて笹一酒造の「酒遊館」に立ち寄って甘酒アイスパフェを食べて帰ろうかと思いましたが、かろうじて思いとどまって大月に引き返し富士急行線に乗りました。

そんなわけで富士山駅から富士スバルライン五合目へ向かうバスは予定の1時間遅れの便。バスはほとんどが外国人観光客で満員でしたが、富士スバルライン五合目に着いてみるとこの時期・この天気ではやはり閑散とした雰囲気です。

泉ヶ滝の登り口には例によって頑丈なバリケードが設置されていましたが、ここは右の斜面側から通過可能。そもそも登山時期以外の登山「禁止」には法的根拠がないので、ここまでしなくてもいいのではないか(そのせいでバリケードを回避するために草付斜面を荒らす人まで出てくる)と思うのですが、どうなんでしょう?

それにしても登山道はずっとガスの中で普通なら気分が沈みがちになるところですが、これはあくまでトレーニングなので雨に降られさえしなければ御の字です。次々に出てくる山小屋が現在標高を知る手っ取り早い目印になりますし、行動食のカレーパンの包装の膨らみ具合を見れば空気が薄くなっていることを実感することもできます。

それでもさすがは富士山、標高3100mを越えたあたりから雲の上に出ることができました。いくらトレーニングとは言っても、視界が広がれば気分も高揚するのは自然な反応です。

本八合目あたりからところどころに残雪の斜面が現れましたが、ステップが切られているので上り下りとも不安を感じることはありません。

九合目の鳥居を見上げたのは15時20分頃。この日は夕方から天気が崩れるという予報だったので15時には下山を開始するつもりだったのですが、ここまで来たらやはり山頂を踏まないと。それにしてもこの時期にしては雪が少ないことに少々驚きました。10日前に知人がFacebookで公開した写真では、山頂からスキーでドロップできるほど雪があったのに。

ここで振り返ると雲の広がりの向こうに、肉眼で山座同定ができるくらい(と言いつつしっかりアプリを使っていますが)クリアに丹沢が見えていてうれしくなりましたが、頭上の雲が徐々に黒さを増して下がってきているような気がします。

富士スバルライン五合目から4時間10分をかけて、やっと吉田口頂上に到着しました。ペースとしてはずいぶん遅いですが、息が上がらない程度の負荷でなるべく休まず歩き続けることにポイントをおいていたのでこんなものでしょう。なお、ここまでにすれ違った登山者は全部で10人ほどで、ランナースタイルの人が目立ちました。

もし行きの電車で寝過ごすことなく富士山駅始発のバスに乗れていれば1時間のゆとりを使えたのですが、既に雪が降り始めているので残念ながらお鉢巡りは諦め、ここからただちに往路を下山することにしました。

冷たい風に乗って雨具を叩く雪は、標高が下がるにつれて雨に変わりました。この頃には、五合目から山頂までの間にいる人間は自分一人だけだっただろうと思います。

六合目でタクシー会社に電話をかけて馬返しへの迎車を手配したら、後は足に任せて下るだけ。この日は営業していない佐藤小屋の前を通過し、緩やかな五合目以下の登山道を下る途中で日が落ちてヘッデン歩行となり、本降りになった雨にも打たれながらひたすら歩き続けました。