高尾山〜陣馬山
日程:2023/02/05
概要:高尾山から小仏峠を経て景信山に至り、さらに陣馬山に達する奥高尾縦走。下山後は久しぶりに山下屋で飲んだくれた。
山頂:高尾山 599m / 陣馬山 855m
同行:---
山行寸描
2023/02/05
△08:00 高尾山口 → △09:15-25 高尾山 → △10:05-15 小仏城山 → △10:35 小仏峠 → △11:05 景信山 → △12:45-50 陣馬山 → △13:45 陣馬高原下
あれこれと仕事を抱えていてまとまった山行ができない中、少しくらいは体を動かそうと定番の高尾山〜陣馬山を歩くことにして早朝の京王線に乗りました。
ケーブルカーの誘惑を振り切って1号路を登り、金毘羅台から関東平野を睥睨。そこにあった説明によれば、12〜13万年前には目の前の平野部は海の底だったそうです。
さらにケヤキの木の葉には、その付け根についた実と共に落下した際に実を遠くまで飛ばす翼のような役目があるということも学習しました。そして1号路の途中から今まで歩いたことがない4号路に入ってみましたが、こちらは薬王院の北側の山腹を緩やかに辿る静かな道で、好ましい雰囲気でした。高尾山にはこれまで何度も足を運んでいますが、このように新たに学ぶことや体験することがあって飽きるということがありません。
4号路は山頂直下の公衆WCのところで1号路と合流し、ほんのわずかの登りで高尾山頂に到着します。奥の展望台から見る富士山は半分ほど雲に隠されていましたが、その手前の丹沢の山並みは全貌がよく見え、さらに目を右に転じると遠くに南アルプスの農鳥岳から塩見岳にかけての白いスカイラインも見えていました。
この日は日曜日とあって小仏城山の茶屋は営業中。名物だと言うなめこ汁を注文して考えもなしにぐいと飲んだところ、とろみのついた汁の熱さにびっくり。飲み終えた後には、胃がひりひりする感じが残りました。
小仏城山から小仏峠へ向かう途中で見掛けたこの男性の出立ちはすばらしい!今どき珍しいニッカボッカスタイルですが、ソックスとシャツの色や柄も昔懐かしい雰囲気を漂わせていますし、写真には映っていませんがリュックサックの向こう側にぶら下げたホーロー風の深い青色のカップと帽子の色とが合わせてあるなど、トータルにコーディネートされています。そのままファッション誌に載っていてもおかしくない洒落たそのお姿に思わず声を掛けて写真を撮らせていただきましたが、聞けば若い頃はこのスタイルにキスリングでずいぶんと登山に打ち込まれた模様。近年自由な時間が作れるようになり、メルカリでサイズの合うニッカボッカを手に入れて今はのんびり時間をかけながら日本百名山を追っておられるのだそうです。
小仏峠では高尾・陣馬手拭いに手が出かかりましたが、この日は後で散財が待っているのでぐっと我慢。
景信山からの眺めも相変わらずで、さすがにこの時刻になると遠くがもやってきていたものの、それでもうっすらと日光の山々が白く眺められました。
この日の最高点となる陣馬山に到着すると、そこはトレイルランナーの集団の撮影会場となっていました。そういえば自分は久しくトレランをしていませんが、もはや膝を傷めてしまって無理ができない状態なので、自宅に置いてあるトレランシューズにはもう出番がないかもしれません。
陣馬山をさっさと下って北斜面を下ると、途中には再びぬかるみ、そして残雪。しかし少し高度を下げれば乾いた安定した道になって、そのまま陣馬高原下まですんなり下ることができました。
ところで、高尾山の上から見た丹沢の写真をFacebookの丹沢関連のグループに対して投稿していたところ、いつも長モノだったり廃道探しだったりとひねくれた丹沢歩きをしているためにグループのメンバーから「何が目的?」「ウラがありそう」などと訝しむコメントが付きましたが、もちろんそんなものはありません。
実はこの日の山行の目的は、長らくここでの営業を休止していた「陣馬そば 山下屋」さんが新装開店なったので蕎麦を食べに……というよりお酒を飲みに行くことでした。再構築された母屋に加えて日当たりと風通しの良さそうな離れでも蕎麦をいただけますが、今日はまだ少し肌寒いので母屋の中で大将と会話を交わしながら銘酒「八王子城」をくいくい。つい飲み過ぎてしまいました。