小川山の岩場
山行寸描
今年のゴールデンウィークは前半の杓子岳双子尾根に続いて後半は剱岳源次郎尾根の予定でしたが、伝わってくる情報からするとどうも雪の状態が良くありません。白馬、穂高、劔と雪崩遭難が相次ぎ、海外からはウーリー・ステックの遭難報道まで伝わってきた上に、ダメ押しは『その空の下で。。。』のひろた氏の訃報です。これはもう、皆がよってたかって雪山には行くなと言っているのだろうと考えてがらっと方針転換し、かねてお世話になっている保科ガイドのスクールで小川山に行くことにしました。
2017/05/03
△10:35- 廻り目平
以下、全てTRです。
マラ岩
- 「ホリデー」(5.9+):途中のフットジャムセクションを抜けるところでバランスが保てず、早々にギブアップ。勉強させていただきました……。
- 「届け手の平」(5.10c):どスラブのルート。フリクションクライミングの感覚が戻るにはまだまだ相当かかりそう。勉強させていただきました……。
- 「屋根の上のタジヤン」(5.9):マラ岩右奥のケイブ上の蓋のような岩を登る課題。ボルトルートから外れて右寄りをチョンボして登ってしまいました。まだフリクションが信じらません。
妹岩
- 「パピヨン1ピッチ目」(5.10a):ど根性のレイバックで登って最後はアンダーでトラバースして左のルンゼへ入る。途中で力尽きてテンションをかけましたが、気を取り直してTO。
マラ岩
- 「ムードはイイ線」(5.9):出だしのハンドトラバース部分が狭過ぎて無理!勉強させていただきました……。
いやー、見事なくらいに登れないな。しかし、今回はこの登れなさ度合いを確認するために来たようなものですから、これはこれで受け入れるしかありません。


宿泊は各自自由なので、私はあらかじめ連絡を取り合っていたさとし&よっこ夫妻と合流して焚火キャンプとしました。さらにリンタロウさんとおトミさんのペアも途中から参加してくれて、楽しい宴会となりました。
2017/05/04
△-17:00 廻り目平
8時に金峰山荘の前に合流して、2日目も再びマラ岩・妹岩を目指します。
妹岩
- 「愛情物語」(5.8):緩やかに左上するワイドクラックのライン。フットジャムの感覚が良くなってきたようで、気分良くTO。
マラ岩
- 「川上小唄」(5.8):マラ岩のてっぺんの眺めを初めて見ました。これはなかなか感動的。スラブでのフリクションにも慣れてきたようです。
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妹岩
- 「カサブランカ」(5.10a):下半分は比較的簡単(足は痛いけど)。しかし、顕著なダイクから上のクラックはフレアしており、手も足もジャミングがうまく決まりません。勉強させていただきました……。
- 「龍の子太郎1ピッチ目」(5.9):これはクラックのサイズが自分の身体に合っているのか、ぐいぐいと登れました。いずれRPトライしてみたい。
- 「カシオペア軌道1ピッチ目」(5.10b):これまたどスラブ。立ち込みの感覚が戻った感はありますが、まだまだです。勉強させていただきました……。
他のゲストは精力的に「カサブランカ」を繰り返し登ったり、「パピヨン2ピッチ目」や「ジャックと豆の木」に取り付いたりしていましたが、私の方は上記のルートでお腹いっぱい。まあ今回はボコボコにされましたが、先日の烏帽子岩左稜線を皮切りに、今年(こそ)は花崗岩クライミングに腰を据えて取り組むつもりでいて、その第一歩と考えればこの講習で集中して岩に取り組めたのはやはりよかったと思います。
「ホリデー」
「届け手の平」
「屋根の上のタジヤン」
「パピヨン」
「ムードはイイ線」
「愛情物語」



「カサブランカ」
「龍の子太郎」
「カシオペア軌道」