塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

城ヶ崎海岸

日程:2015/11/28

概要:アルパインガイド保科雅則氏の保科クライミングスクールの講習で、城ヶ崎海岸門脇南の磯でフェースクライミングの練習。

山頂:---

同行:保科雅則ガイド

山行寸描

▲門脇南の磯の様子。暑いくらいの陽気で岩も貸切り。(2015/11/28撮影)

2015/11/28

△09:45-15:55 門脇南の磯

城ヶ崎で登るのは久しぶり。保科ガイドと生徒が全部で6人で伊豆高原駅に9時15分に集合し、車で北上して門脇崎の南の入江にある南の磯に降り立ちました。

この日は文句なしの快晴で、気温も汗ばむほどに暖かく、Tシャツ1枚でも問題ないほどです。門脇南の磯のルートはクラックも使えるフェースクライミングといった感じのルートが多く、ボルトも随所に打たれていました。

門脇南の磯

「July the ダディ」
本来は右下のドームをルーフクラックを使って突破する課題(5.11b)ですが、そこをカットして左のランペから中間部にアプローチすると5.9。でこぼこの下部を右上してランペを登り、最初のクラックパートをレイバックと身体の切返しを使って乗り越えたら、最後にガバカチと浅いフットホールドで膨らんだスラブを乗り越さなければなりません。しかしこのスラブが越えられず、敗退しました。
「海が見える」(5.10a)
クラックをうまく使いながら凹角をステミングで立ち上がっていかなければならないルート。凹角の中に入り込んでしまうと身動きがとれず、手が出なくなってしまってこれも敗退です。これ、本当に5.10aですか?
「チャームポイント」(5.10c)
でこぼこの下部を左上してから凹角に入り、そのまま素直に凹角を登るライン。こう書くと簡単そうに見えますが、私は中間のやや立った壁でフレアーしたクラックに入れた右手のジャミングが信用できず、これまた敗退……。

さらに、フェースの反対側にあるボルダーで皆でわいわいと遊びました。グレードは不明ながらやや辛口で、ゲストの1人のボルダラー氏がダイナミックなボルダームーブを見せて解決しましたが、最後に保科ガイドが見せた手本クライミングはスタティックな正対登り。まるで次元が違いました。

お日様が傾いてきたところで岩場を後にし、駐車場の車に荷物を収めてから、皆で門脇崎の近くの燕島を見物に行きました。

これが燕島、そして左寄りのクラックを登るラインが保科ガイドが1983年に初登した「ポセイドン」です。そのときはゴムボートと泳ぎとで取り付き、裸足でのフリーソロだったそう。クリーン・クライミングを身上とする保科ガイドらしい登り方でした。

夕焼けの城ヶ崎に別れを告げ、伊東駅近くの居酒屋で講習生同士で打上げにしました。もっとも保科ガイドは「トレーニング後のアルコールは禁物」と常々教えているので、この日の講習生たちは不肖の生徒ということになりそうです。