筑波山
日程:2014/05/17
概要:職場の先輩・同僚の皆さんと、登りは白雲橋コース、下りは御幸ヶ原コースで筑波山をピークハント。
山頂:筑波山 877m
同行:ADさん / SZさん / HMさん
山行寸描
職場の窓から毎日眺めることができる筑波山も、実際に登ったのは1989年1月の一度きり。実に四半世紀前のことです。そこへ職場の先輩方が好んで何度も登っているという話を聞き、ひと口乗らせていただくこととしました。この日ご一緒したのは筑波山登山に精通しているADさんとSZさん、それに紅一点でこれから山ガールへの転身を狙う(?)HMさんです。
2014/05/17
△09:40 筑波山神社 → △11:10 弁慶七戻 → △11:50-12:05 女体山 → △12:15-13:00 御幸ヶ原 → △14:15 筑波山神社
つくばエクスプレスでつくば駅に着いて、そこからバスで筑波山神社の鳥居の前まで移動。この日はからっと晴れた展望日和で、早くもバス停近くからスカイツリーをはじめとする都心の高層建築物群や白い富士山が見えていました。
記録によれば25年前はケーブルカー沿いの道(御幸ヶ原コース)を登って男体山・女体山に登頂してから白雲橋コースを下山していましたが、今回はその逆コース。筑波山神社の前を通って登山口から山道に入ると、緩やかな勾配のひんやりとした道がしばらく続きます。
途中から勾配が変わって少しきつくなりますが、一歩一歩ゆっくり足を進めれば大丈夫。
30分余り歩いたところにある「筑波山神社1.1km 女体山頂1.6km」の標識のところで一休み。山歩きはあまり経験がないHMさんも「えー、まだ3分の1?」などと言いながらも問題なく歩けているようです。
さらに急坂をがんばって、やがて道が等高線と平行にしばらく進んだ先にぽっかり広場が現れました。弁慶茶屋跡と呼ばれるここで2度目の休憩とします。
ツツジが咲いている広場の一角からは霞ヶ浦も見えており、なかなか気分の良いポイントです。少し気温が上がってきて汗ばむ感じですが、ここからは弁慶七戻ほかいろいろな岩が面白い造形となって飽きさせません。
門のような形をしてその上に今にも落ちそうな岩を乗せた「弁慶七戻り」は聖俗の境界。
これは「高天原」。階段の上に祠あり。
「胎内くぐり」。岩を抜けることで生まれた姿に立ち返るそうですが、大人はかがまないと通れません。
「陰陽石」と「出船入船」。この辺りは次々に奇岩が現れて、そのたびに足が止まってしまいます。
「北斗岩」。登山道は小さいトンネルを通るようにつけられており、一度外から回り込んだもののそれではなんだか御利益がないような気がして、戻ってくぐり直しました。
女体山頂直下は渋滞になっていましたが、どうにかてっぺんに到着しました。関東平野の広がりの向こうには東京の高層建築群がはっきり見えており、その広闊な眺めは見飽きることがありません。この時期になると気温が高いからどうせ遠くは霞んでいるだろうと思っていたので、これほどの展望に出会えるとはうれしい誤算です。
ひとしきり展望を楽しんでから女体山と男体山の鞍部にあたる御幸ヶ原に下り、筑波名物ガマの油売りの口上を聞いてから、手近の茶屋に入って昼食としました。ビールを飲んですっかり気分が良くなった私は「ケーブルカーで下ってもいいですね」と控えめに提案したのですが、この軟弱な意見は当然のごとく黙殺されました。皆さん、意外にストイックなんですね……。
男体山は一度登ったことがあるのでパス。昼食終了後、日光方面の山並みを眺めてから下山にかかります。木の階段が滑りやすく急な下り坂を慎重に下って、陽成院の歌筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる
で有名な男女川の源流を横目で見て、ケーブルカーのすれ違いポイントに達しました。
すなわちここが下り道の中間点ということになります。
下るにつれて徐々に勾配が緩やかになって、最後は筑波山神社の境内へ。無事に登山を終えられたことに感謝してお賽銭を納めて、二礼二拍手一礼。
25年ぶりの筑波山は、仲間にも天気にも恵まれてとても楽しいハイキングでした。