三輪山

日程:2010/04/25

概要:大和の信仰の山、三輪山に狭井神社から登る。

山頂:三輪山 467m

同行:---

山行寸描

▲狭井神社。この境内の右手に三輪山登拝口がある。(2010/04/25撮影)
▲三輪山登拝口。ここから先は神域、よって飲食・撮影禁止。(2010/04/25撮影)

2010/04/25

△11:50 狭井神社 → △12:25-30 三輪山奥津磐座 → △13:05 狭井神社

山の辺の道を巻向から南に向かって歩く途上で立ち寄った狭井神社は、三輪山を御神体とする大神神社の摂社にして祭神・大物主の荒魂を祀り、三輪山への登拝路もここから発しています。当初は三輪山に登るつもりはなかったのですが、いざ神社に着いてみれば山屋の心が疼きだし、つい社務所に登拝を申し込んでしまいました。参拝者用の襷と竹杖の貸与を受け、御幣で自分でお祓い(左→右→左)をしてから、登拝口をくぐって山道に入ります。

道は歩き易い一本道で迷うことはありませんが、三光の瀧を過ぎたあたりからはかなりの急坂になり、汗がにじんできます。中津磐座を過ぎてさらに高さを上げていきますが、行き交う人々は「こんにちは〜」と挨拶を交わしていて、これはもう完全に山登りの世界。30分ほどがんばって傾斜が緩んだと思ったら、そこに柵に囲まれて建っていたのは高宮神社で、その裏手に続く道をわずかに進むとあっけらかんと開けた山頂に背丈の低い樹木に囲まれて注連縄で飾られた岩がごろごろしおり、これが奥津磐座でした。この記述だけだと何のありがたみもありませんが、三輪山信仰は古墳時代以前からのもの。そしてかつては一般人は入山を認められていなかったということですから、ここは心を清らかにし謹んで拝むべきでありましょう。

帰路に三光の瀧舎に立ち寄ってみると、そこは滝に打たれる行を行う人のための着替えの場所となっていて、ちょうど白衣で滝に打たれたばかりの女性が震えながら衣装を替えようとしているところ。遠い父祖の代からの信仰がこうして今も生きていることに少なからぬ畏敬の念を覚えながら、神社への道を戻りました。