御岳渓谷
日程:2009/05/02
概要:先生=Sakurai師、生徒=私&クライミング仲間のY女史というスクールモードで、御岳渓谷のあちこちの岩を触る。Y女史も私もこれが初めての外ボルダリング。
山頂:---
同行:Sakurai師 / Y女史
山行寸描
2009/05/02
△10:30-17:20 御岳渓谷
連休初日の5月2日、Sakurai師の指導を得て御岳渓谷でのボルダリングにデビュー。Sakurai師は4月29日にも御岳に登りに来て「こども返し」(初段)トライ中に腰を傷めてしまったため、今日はハイキング&ガイドモードになってくれるとのこと。そこでジム練仲間のY女史に「一緒に行かない?」と声を掛けてみたところ、彼女も乗ってくれることになりました。
10時すぎにJR御嶽駅で合流し、すぐにSakurai師の案内で河原へ。まず対岸(右岸)に渡って向かったのはデラシネボルダーで、高さがなく易しい課題がいくつかあるこの岩は外岩初心者の私とY女史のウォーミングアップにいいだろうというSakurai師の親心ですが、この辺りの水面はカヌーの練習場になっているらしく、途中でカヌーの装備を身につけた気のいい2人組が見物に来ていました。
ここで触ったのは以下の課題で、トライ数の多寡はあるもののいずれも登れました。
- 8級 FL
- カンテ 7級 OS
- 6級 RP
- ハング 6級 RP
- トラバース 4級 RP
- ハング 4級 RP
トラバース4級は私よりも先にY女史が登ってしまってびっくり。インドアでは6級がやっとの彼女ですが、この課題はサイズ的に合っていたようです。私も何度目かに渡り切り、さらにハング4級も一気に上のガバをとってクリアしたのですが、後者はもしかするとラインが違ったかもしれません。
続いてデッド・エンドに移動。この日は素晴らしくいい天気で暑いくらいだったのですが、このデッド・エンドは日陰である上に爽やかな風が吹き抜けて非常に過ごしやすい場所でした。Sakurai師の言によればここにはいつもは20人くらいが屯しているそうですが、我々が着いたときには先客は3人組だけで、オフシーズンに入りつつあるためこの日の御岳はどこも大変空いているそうです。
Sakurai師はここで既に「デッドエンド」(1級)と「勅使河原美加の半生」(初段)をクリアしており、今は「デッドエンド横断」(初段)に挑戦中。そこでSakurai師の本気トライとY女史や私のカンテ7級を交互に行いました。カンテ7級は高さがあり上のホールドの甘さには少々苦労しましたが私はなんとかRP、Y女史は上に手が出せずついに「今日は一日楽しかったな!」とリタイア宣言(←まだ14時なので早過ぎます!)。
ついで神路橋を左岸に渡って丸こんにゃく岩を見物。こちら岸はお日様が当たってかなり暑くなっていましたが、とりあえず右端の10級を私はアプローチシューズのまま、Y女史もクライミングシューズに履き替えてさくさく登って癒されてから、すぐに遊歩道を下流へ向かってとけたソフトクリームに移動しました。
とけたソフトクリームではまず上流側のフェースの9級を登りましたが、手足が細かいスラブ課題で最初は手も足も出せず「本当に9級か?」と疑いの目をSakurai師に向けました。しかし、最初に右手をしっかりしたカチにかけて1歩上がった後に、この手の向きを変えて上からプッシュすればずりずりと右足を引き上げられることを発見し、これで出だしを解消すると後は易しく登れてやはり9級でした。続いて反対側の7級課題にも挑みましたが、落ちると後頭部を岩に打ち付けそうなシチュエーションになっていてちょっと怖く、また上部への抜け方を本来のルートと異なる方向へもっていこうとしていた(他のボルダラーからアドバイスあり)ために抜けきることができませんでした。そんなわけでここで私も「今日は一日楽しかったな!」。
最後に下流からもう一度右岸に渡り直して、有名な忍者返しの岩でSakurai師が「こども返し」にトライするのを見物しました。残念ながらこの日も完登はなりませんでしたが、それにしてもSakurai師の登りは異次元の世界。クールダウン(?)で「忍者返し」(1級)をさくっと登ってしまう彼の姿を呆然と見上げることしかできませんでした。最後におまけで近くのマミ岩を見物して、この日のプログラムは全て終了です。
ボルダリング終了後は、Sakurai師のお勧めで御嶽駅近くの蕎麦屋「玉川屋」でそばビールと蕎麦をいただきました。蕎麦はおいしく窓の外の新緑も目に優しく、とても幸せな気分。Y女史も十分に楽しんだ様子でしたし、次回登ってみたい課題もいくつか見つかったので、遠からぬうちにまた御岳渓谷に訪れたいものです。一日指導いただいたSakurai師、ありがとうございました。