御岳山

日程:2008/09/28

概要:ケーブルカーとリフトも駆使して武蔵御嶽神社まで登ってから、天狗岩と七代の滝まで散策。下山後は御岳渓谷のボルダリングを見物してから、小澤酒造へ。

山頂:---

同行:うっちゃまん女史 / ハグロ氏 / エミさん / モリモ

山行寸描

▲恐ろしく短いリフトに乗って御岳山の上へ。曇り空ながら見通しが良いのがうれしい。(2008/09/28撮影)
▲七代の滝から長尾平分岐までの登り返しでへろへろになったうっちゃまん女史。睡眠時間1時間では仕方ないよね。(2008/09/28撮影)
▲これが有名な御岳渓谷の「忍者返しの岩」。この岩にとりつける日は果たしてくるのか?(2008/09/28撮影)

2008/09/28

△10:25 リフト上 → △11:00-15 武蔵御嶽神社 → △11:20 長尾平分岐 → △11:40 天狗岩 → △11:45-12:00 七代の滝 → △12:25 長尾平分岐 → △13:50 ケーブルカー御岳山駅 → △14:10-14:55 御岳渓谷散策 → △15:00-16:40 小澤酒造

23日に引き続いて現場監督氏から「よければ湯河原幕岩へ行かない?」と誘われましたが、残念ながら「28日は女の子たちを引率して奥多摩の御岳山ハイキング〜御岳渓谷ボルダリング見物〜小澤酒造試飲会のパチンコ」と回答。本当は「女の子」などと呼んでは失礼にあたりますが、今回はうっちゃまん女史のリクエストでハイキングです。ただし、かなりの飲んべえの彼女のために清酒「澤乃井」で有名な小澤酒造見学をセットにしていて、実はそちらの方がウェイトが高いのでした。

朝、新宿駅に停車中のホリデー快速おくたま3号で落ち合ったうっちゃまん女史は見るからに疲労困憊。聞けば午前5時まで仕事が続き、タクシーで帰宅して30分の仮眠で出てきたのだそうです。普通なら当然リタイアですが、言い出しっぺの自分がドタキャンするわけにはいかない!とがんばって出てきたとのこと。かわいそうなうっちゃまん女史……。とりあえず車中は爆睡してもらって、ハイカーで賑わう御岳駅でクライミング&ラン友のハグロ氏、彼のとてもかわいい奥さん=エミさん、それにハグロ氏の空手の後輩でやはりランに力を入れているモリモと合流。バスとケーブルカー、それに恐ろしく短いリフトを乗り継いで眺めの良い展望台から東京方面の大観を満喫してから、武蔵御嶽神社を目指しました。

途中ちょっと痛々しい姿の神代欅を見上げながら、やがて道は鳥居をくぐって神社に通じる階段へ。ハグロ氏&エミさんもモリモも元気いっぱいですが、うっちゃまん女史は既に息も絶え絶えです。このため神社で少し休んでから、せめて七代の滝くらいは見に行こうと山道に入りました。神社からすぐ下にある長尾平分岐はハセツネの第3関門が置かれる場所で、私もハグロ氏も「おー、ここだここだ。ここまで来られれば安心するんだ」と少々興奮。来月が初ハセツネのモリモも、2週間後にはここを駆け抜けることになるはずです。

天狗岩で不謹慎にもボルダリングの真似事をしてから、長い鉄の階段を下ると七代の滝。といっても上の写真のように落ち口から数mの滝でしかなく、最初はなんだ拍子抜けだなと思いましたが、実は滝はここからさらに下に狭い幅で岩を抉って落ちていて、そのことに気付いて見下ろしてみるとかなりの高度感があり、なかなかの見応えでした。

さて、失った位置エネルギーは自分の足で回復しなければならないというのが山の掟。緩やかで歩きやすい山道の登りも、睡眠1時間のうっちゃまん女史には十分な苦行で、長尾平分岐に登り着いたときにはすっかりへろへろになっていました。幸いここから先は歩きやすい道がおおむね平らに神社の下まで続いており、門前のお店群の中から何げに風情のある「蔵屋」を選んで腰を落ち着け、天ぷらとざるそば、それに釜飯などをいただきました。

ケーブルカーとタクシーで御岳駅前の橋まで移動し、御岳渓谷に下りて川沿いを歩いてみました。勢いのある水流の上をたくさんのカヌーが盛んに練習している様子を眺めながら下流に移動すると、いたいた、ボルダラーたちが岩に取り付いているのが見えます。ここ御岳渓谷は東京近郊でのボルダリングのメッカの一つで、登らないまでも岩を同定してみたいとデイパックの中に『日本100岩場』を忍ばせておいたのでした。御岳駅近くの橋を右岸から左岸に渡ったすぐのところにあるのが「すべり台岩」と「とけたソフトクリーム」、さらに下流に移動して対岸に見えるのがあまりにも有名な「忍者返しの岩」。いずれも大勢のクライマーが取り付いていて、実に楽しそうです。

この御岳渓谷は、カヌーやボルダリングといったエクストリーム系ばかりではなく、河原で家族づれがお弁当を広げていたりカップルが七厘を持ち込んでいたりと、さまざまに楽しまれていました。玉堂美術館や「いもうとや」など立ち寄ってみたい場所も少なくありませんし、それらをつなぐ遊歩道が整備されていて安全に歩けるのもGood。今日は天気がいまいちで肌寒かったのがちょっと残念ですが、いずれボルダリングのために通う機会もあるでしょう。

本日のメインイベントである小澤酒造の見学は、時間にしてちょうど1時間。待合室のようなところでお酒の作り方の一通りの講義があった後に見学コースをぐるりと回って、酒造りに使われる澄み切った清水が湧くトンネルを見せてもらった後に利き酒体験。大振りのぐい飲みになみなみと注いだお酒を飲ませていただいて、これが全部無料だというのがうれしいポイントです。当然それだけでは物足りないので、トンネルをくぐってちょっと離れた敷地内にある利き酒コーナーに場所を移して1杯200〜500円でいろいろな銘柄のお酒をいただき、皆すっかりいい気分になってしまいました。