塾長の山行記録
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塾長の山行記録

広沢寺弁天岩

日程:2000/11/18

概要:岩登りのゲレンデ・広沢寺弁天岩でアイゼントレーニング。

山頂:---

同行:黒澤敏弘ガイド

山行寸描

▲岩壁をアイゼンで登る。この急な壁は実はさほど難しくなく、その先の緩傾斜帯で冷や汗をかくことになる。(2000/11/18撮影)

2000/11/18

△09:50-14:15 広沢寺弁天岩

冬のバリエーションに備えて『猫の森』の講習会でおなじみ広沢寺の弁天岩へ。待ち合わせの本厚木駅コンコースにはザックにヘルメットをくくりつけた風体の怪しい山男・山女がうろうろしていてなにやら異様な雰囲気ですが、やがて水無川本谷で御一緒したA氏・Yさん・黒澤ガイドと合流し、車で岩場へ向かいました。今日のメニューは、Yさんがクライミングシューズでの岩の練習、A氏と私がアイゼントレーニングです。

紅葉と青空が頭上にまぶしい岩場には既に何人ものクライマーが取り付いて練習中でしたが、右の小さな岩壁に場所を見つけて練習を開始。まずプラブーツにアイゼンを履いて1本登り、クライムダウンしてみましたが、前爪を岩にかける感覚がつかめず往生しました。そこで、次にいったんアイゼンを外して登り下りを繰り返してクライミングシューズの感覚を払拭してから、再度アイゼンをつけてみました。黒澤ガイドの指導は、

  1. 大きなフットホールドがあるときは足をべた置きしてスピードを優先してよいが、
  2. ホールドが細かいところへ立ち込むときは足を壁に真っすぐ向けて前爪をしっかりかけ、
  3. 靴の向きがハの字にならず平行になるようにし、
  4. 身体を引き上げたら両足の高さが揃うようにして、
  5. その際膝は伸ばして靴底は地面に平行でも靴の中でかかとが上がるような感じで。

というものでしたが、今度は神経が前爪の先に届いておおむね快調です。クライミングシューズは靴底のフリクションで体重を支えるのですが、アイゼンの場合は前爪2本のピンポイントなので特に足首からふくらはぎの力を求められる感じでした。

昼食の後に場所を一般左ルート(IV+)に移し、黒澤ガイド・A氏・私・Yさんの順番で四重連にして、まず途中のレッジまでぞろぞろ登って各自セルフビレイをとってから黒澤ガイドがするすると終了点へ上がりました。続くA氏が目の前のきつい壁を上手に登っていくのに感心していたら、傾斜が変わって緩くなるあたりでどうも行き詰まっている様子です。「大丈夫かな?」と思いながら見上げていましたが、時折「うわー!」という叫び声や岩と鉄がこすれるガリガリジャリジャリという派手な音が聞こえてきたので、何度も落ちているらしいことがわかりました。

やっとロープが引き上げられて今度は私の番。やはり急傾斜の部分では小さいながらも比較的しっかりしたホールドがうれしい間隔で連なっており、登るのにさほど苦労はしません。ただ、レッジで待っている間も足の筋肉は緊張を持続したままだったので、徐々にふくらはぎの張りが気になってきました。「これはミシンを踏み出す前になるべく早く上へ抜けなくては」と焦りを覚えながらぐいぐい登ったところ、A氏が派手な音を立てていた緩傾斜帯はホールドがかすかになっていてかえって難しく感じ、結局私も一度アイゼンを滑らせて肝を冷やすことになってしまいました。終了点に着いたときに黒澤ガイドから「リードもやってみますか?」とありがたい打診を受けたのですが、ふくらはぎはパンパン、息はゼーゼー、のどはカラカラで、残念ながら首を縦に振るゆとりがありませんでした。

下からYさんがスムーズに登ってくるのを待ちながらアイゼンを外してハーネスにぶら下げ、懸垂下降で一気に下まで降りたところで今日の講習は終了。午後1本というのは本来ちょっと物足りないのですが、今日のところはここまででお腹いっぱい。アイゼンでのクライミングの感覚も自分なりにつかめたように思うし、後は練習と実戦とを交互に重ねていくだけです。久しぶりの広沢寺で新しい技術を身につけられたことに満足しながら、ゲレンデを後にしました。

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