皇海山

日程:1997/10/18-19

概要:銀山平から林道を歩き、一の鳥居から登山道に入って庚申山荘泊。翌日、庚申山から鋸山の岩稜を経て皇海山へ到達。下山は鋸山から六林班峠を経て山荘へ。さらにその日のうちに銀山平へ下山。

山頂:皇海山 2144m

同行:ユウコさん

山行寸描

▲庚申山の展望台から眺めた皇海山。すっくと立ち上がった姿が立派。(1997/10/19撮影)

1997/10/18

△12:55 銀山平ゲート → △13:55-14:05 一の鳥居 → △15:35 庚申山荘

林道を歩くこと1時間で着いた一の鳥居からは、広葉樹が名残りの黄葉をとどめた明るい林の中をさくさくと落ち葉を踏み締めながら登りました。時折、シカの長く尾をひくような声が遠く響いてきます。

2階建ての大きく清潔な山荘は管理人が駐在していて寝具が利用でき、1人2,000円也。16時半から山荘内で神主さんによる猿田彦大神を祭る神事がとりおこなわれ、宿泊客一人一人が榊木を捧げました。ところがその後、今度は仏教式の行事に移り、装いを改めた神主が読経しながら井桁に木片を組み各自配られたお札に願いごとを書いて燃やしました。そんなこんなをしているうちに日が暮れ、すっかり暗くなった戸外で火を使って夕食をとっていると周囲の林の中に鹿の群れがあらわれ、ヘッドランプを向けると目だけがきらきら光って不気味でした。

1997/10/19

△05:55 庚申山荘 → △07:05-15 庚申山 → △08:00-15 地蔵岳 → △08:40 白山 → △09:20-30 鋸山 → △10:50-11:15 皇海山 → △12:15-25 鋸山 → △13:15-20 六林班峠 → △15:25-35 庚申山荘 → △16:20 一の鳥居 → △17:25 銀山平

すっかり明るくなってきた頃に山荘を出発。南総里見八犬伝の舞台の一つにもなった庚申山の岩場を縫うように登り、1時間余りで庚申山に到着しました。ただし展望はここからさらに数分歩いた展望台からの方が開けています。

展望台から姿の良い皇海山を眺めた後、縦走にかかりました。右手に男体山から奥白根山にかけての日光連山を見渡せる気持ちの良い道が続きますが、鋸山が近づくにつれて鎖や梯子が現れます。しかしいずれもそれほど難しいものではなく、いつの間にか鋸山に着いてしまいました。

鋸山から急坂をぐっと下って大きく登りかえすと青銅剣の先に意外に開けた山頂に到達しました。気候がいいせいか、山頂はざっと見ても50人くらいの登山者で賑わっており、落ち着かない行動食をとって早々に下山にかかりました。

鋸山から南に伸びる尾根を緩やかに下り、胸までの高さに茂った笹をかき分けるように進むとひょっこり六林班峠。テントがひと張りあるのは袈裟丸山へ行こうとしているのでしょうか。道はここから左手前へ折り返し、庚申山荘まで長いトラバースが延々と続きます。

庚申山荘に降り着いたら、デポしてあった荷物をリュックサックに詰め直し下山を開始。タクシーを呼べる国民宿舎かじか荘に着いたときにはすっかり暗くなっていました。