塾長の山行記録
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塾長の山行記録

中央アルプス北部縦走

日程:1995/08/12-14

概要:千畳敷までロープウェイで上がり天狗荘泊。翌日、木曽駒ヶ岳を往復してから南へ縦走し木曽殿越泊。3日目に空木岳と南駒ヶ岳の山頂を踏んで、越百山から木曽側へ下山。

山頂:木曽駒ヶ岳 2,956m / 空木岳 2,864m / 南駒ヶ岳 2,841m

同行:---

山行寸描

▲宝剣岳の南側の岩場。木曽駒ヶ岳は左奥のガスの中。(1995/08/13撮影)
▲南駒ヶ岳からの空木岳。中央アルプスもここまで来ると寂寥感が漂う。(1995/08/14撮影)
▲穏やかな越百山の山頂。長かった山旅の事実上の終着点。(1995/08/14撮影)

◎「北岳〜間ノ岳〜塩見岳」からの続き。

1995/08/12

△16:05 千畳敷 → △16:45 天狗荘

駒ヶ根駅からバスでしらび平へ。今年は台風による土砂崩壊のために、途中でいったん道路から沢に降りしばらく歩いてバスを乗り換える措置が取られていました。しらび平からはロープウェイで千畳敷へ上がり、観光客で賑わう千畳敷カールを横切って浄土乗越へ登ります。しかしこの間に二度もロープを越えて草の中に踏み込む観光客を目撃したため、その都度「外に出ちゃダメですよ〜(このドアホ!)。戻って下さ〜い(しばいたろか!)」と注意しました。

この日の宿となる天狗荘はかなり混んではいましたが、一応1人1枚の布団を確保でき、おかげでぐっすり眠れました。

1995/08/13

△04:05 天狗荘 → △04:40-05:20 木曽駒ヶ岳 → △05:45-06:15 天狗山荘 → △06:35 宝剣岳 → △07:20 島田娘 → △08:05-10 濁沢大峰 → △09:20-30 桧尾岳 → △10:35-50 熊沢岳 → △11:55 東川岳 → △12:15 木曽殿山荘

暗いうちに軽装で天狗荘を出て、ヘッドランプの明かりと記憶とを頼りに木曽駒ヶ岳へ登りました。しかし山頂はガスに覆われて御来光は残念ながら拝めず、すごすごと山荘に戻りました。

改めて身繕いをしてから天狗荘を出発し、まず越えたのは久しぶりの宝剣岳。鎖を頼りにへっぴり腰で岩場を辿って着いたその山頂には大勢の登山者がいましたが、半分はやがて元来た道を戻り、半分はさらに先へ進みます。難しい下りをこなして無事に到着した極楽平からは、すっかり晴れ上がった空の下、右手に三ノ沢岳が立派でした。近いように見えるあの山の頂までは、実は縦走路上の分岐から片道2時間の距離があります。

アップダウンの多い稜線を息を切らせながらピークを踏んでいくと、振り返るたびに木曽駒ヶ岳や宝剣岳が遠くなります。東川岳の上からは木曽殿越の向こうに空木岳が見えるはずですが、頂稜部はガスに隠されており、その分、巨大な山体が不気味でした。

木曽殿山荘に到着したときは先客は2人だけだったのに、就寝の頃には布団1枚に3人の寿司詰め状態になってしまい、寝返りも打てず背中が痛くなってきました。おまけに暑く、いままでで一番寝苦しい夜でした。

1995/08/14

△05:10 木曽殿山荘 → △06:10-20 空木岳 → △07:00 赤梛岳 → △07:45-08:05 南駒ヶ岳 → △09:05 仙涯嶺 → △10:15-20 越百山 → △10:45-11:30 越百小屋 → △13:15 車道 → △14:00 伊奈川ダム

日の出を見てから快晴の空の下を歩き出します。時間はかかるもののハイマツの中に白い岩をばらまいた気持ち良い登りの末に、今回の山行のハイライトである空木岳に到着しました。

頂上から振り返ると遠く木曽駒ヶ岳が見え、行く手には南駒ヶ岳がすぐ近くに聳えています。伊那側は雲海になっていてその向こうに南アルプスが連なり、また木曽側には御嶽山がうっすらと見えました。

赤梛岳からはいったん高度が下がります。稜線左下の摺鉢窪避難小屋に人がいるのを見て驚きましたが、確かに時間に余裕があれば立ち寄りたくなる、気持ちの良さそうなしっかりした作りの避難小屋であることが遠目にもわかりました。そしてひと登りすると、待望の南駒ヶ岳に到着です。この山頂は中央アルプス・南アルプス全山の展望台になっており、今山行中で最高の眺めが得られました。行く手を見下ろせば、そこには越百山の山頂が稜線上に丸く盛り上がっています。

南駒ヶ岳から1時間で到着した仙涯嶺は事前の情報とは異なり危険なところはなく、引き続き意外に長い稜線歩きの末に最後のピークである越百山に到着して、ここから稜線を外れ木曽側へ下るとすぐに越百小屋に着きました。

小屋は2棟の間に通路が通る作りになっており、微妙にネジが切れかかった感じ(失礼!)のおじさんが布団を屋根に干していました。ここでゆっくりと休憩をとり、買い求めたポカリスエットを一気飲みしてほっと稜線を見上げました。後は最初は山道、ついで下界に降りてからはうんざりするほど長い車道をひたすら下って伊奈川ダムに到着し、ここで南駒ヶ岳で知り合った単独行2人と合流。ダムの事務所で電話を借りてタクシーを呼び、3人相乗りで中央本線大桑へ出て、その日のうちに名古屋経由で帰京しました。

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