芦別岳

日程:1990/08/05

概要:山麓のキャンプ場から新道を経て芦別岳に達し、旧道から下山。

山頂:芦別岳 1727m

同行:---

山行寸描

▲旧道から振り返る芦別岳。北海道のマッターホルンと呼ばれるのがよくわかる。(1990/08/05撮影)

1990/08/05

△08:10 キャンプ場 → △09:10-25 展望台 → △10:00 覚太郎コース分岐 → △10:45-50 半面山 → △11:05 熊の沼 → △11:25-35 雲峰山 → △12:00-45 芦別岳 → △15:35 夫婦岩分岐 → △16:10-15 ユーフレ川出合 → △17:25 キャンプ場

前夜千歳空港に入り、夜行で新得へ移動。朝一番の列車で山部に着き、キャンプ場までタクシーを使いました。手早くテントを張り、デイパックに飲物、食物、雨具等を詰めて早々に出発。スタートが遅いこともあり、ルートは新道から登って旧道を下山することにしています。

暑い尾根道の登りに疲れ始めた頃に展望台に到着し、ここで振り返ると富良野盆地が眺められました。さらに登高を続けて半面山の平らな山頂に着くと、雲峰山越しに芦別岳の姿が望まれました。路傍に多く見られるウメバチソウやキリンソウ、ウスユキソウの類を愛でながらさらに進んで雲峰山に達すると、行く手には芦別岳の胸を突くような斜面が立ちはだかっていました。

雪渓が消えた後のお花畑を横目に急登をこなし、最後は岩場になって夕張山系最高峰の芦別岳山頂に意外にあっけなく到着しました。よく晴れて見晴の良い山頂でしたが、周囲に比べて飛び抜けて高い山ではないためさほどの高度感は無く、南隣のポントナシベツ岳までの間も緩やかな緑の高原になっていました。

昼食を終え、山頂を後にして北尾根へと向かいました。アップダウンの多いやせ尾根が続き、足元は風化して崩れやすく歩きにくいのですが、こちらからの芦別岳は天を突く槍のように鋭く、そこから本谷の底まで岩の屏風をまっ逆さまになだれ落としたような迫力ある姿をして立派です。しかしそんなふうに感激していたのは途中までで、やがて道は展望の無い、ひどいブッシュ漕ぎになりました。

おむすびを連想させる夫婦岩を右に見ながら緩やかに下り、さらに沢沿いのぬかるみを滑り下るように30分余りも苦戦してやっとユーフレ川沿いのまともな道ヘ出ましたが、ここからキャンプ場までの間も高巻きを繰り返すしんどい行程が残っていました。

◎「トムラウシ山〜十勝連峰」へ続く。