後方羊蹄山

日程:1990/07/01

概要:後方羊蹄山に登る4本の登路のうち、比羅夫コースを登り真狩コースを下降。

山頂:後方羊蹄山 1893m

同行:カト氏

山行寸描

▲颯爽とした蝦夷富士の姿にポーズ。こじんまりしてはいるが、見て良し、登って良しの優等生だった。(1990/07/01撮影)
▲火口壁上の山頂。遠くには道央方面の山も見えている。(1990/07/01撮影)

1990/07/01

△06:40 駐車場 → △08:15-30 五合目 → △09:10-30 七合目 → △10:10-15 九合目 → △11:05-50 後方羊蹄山 → △12:40/13:20 真狩コース分岐 → △15:40 真狩コース登山口 → △15:50 道新羊蹄自然の家

かつて南アルプスへ一緒に登り、その後北海道に転勤していたスー氏の結婚披露宴に出席するため前日札幌入り。披露宴を終えた翌朝、同じく登山仲間で浦河に住んでいるカト氏の車で早立ちし、比羅夫コース登山口の駐車場に着きました。ここからは標高差1600mの一本調子の登りを延々歩くことになります。

標高1020mの五合目で小休止とし、ここで1回目のグレープフルーツタイム。正面にはニセコアンヌブリ、倶知安市街とその向こうに日本海が見えています。

七合目あたりはダケカンバの道をひたすら登り、九合目で明るいガレ場。ようやく高山の雰囲気が出てきました。五合目から景色はほとんど変わりませんが、ニセコアンヌプリが次第に低くなっていくのが慰めとなります。九合目から山頂にかけては高山植物が鮮やかに花を咲かせていました。名前がわかるものだけでもナナカマド(白)、ウコンウツギ(黄)、シラネアオイ(紫)、ミヤマキンバイ(黄)、ハクサンシャクナゲ(白)、エゾノコザクラ(ピンク)、イワプクロ(紫)が群落を作っていました。

山頂には大中小三つの火口が並び、予想外に複雑な様相を呈しています。日差しは優しく、風は涼しく、これ以上ないほど快適な頂上でゆったり昼食をとり、2回目のグレープフルーツタイムとしました。道央、道南の山々がよく見えていますが、一々名前を指摘できないのが残念です。さらに大火口の南側を回ると、洞爺湖や内浦湾の彼方の駒ヶ岳まで見えました。

真狩コース分岐にリュックサックとカト氏をデポし、独りで山頂をくまなく漫遊した後に、再びカト氏と合流して下山開始。登りと同じでは芸がないと思い真狩コースを下ることにしましたが、すぐにダケカンバ林に入り展望がなくなった上に南に面しているため恐ろしく暑く、決して快適な道ではありませんでした。車道に到着したらタクシーで比羅夫登山口に戻り、カト氏の車で山の北側を半周して千歳空港へ向かいました。東西南北どちらから眺めても、後方羊蹄山は真っ青な空の中にどっしりと大きい、立派な山でした。

なお、千歳空港に向かう途上で支笏湖の南岸を通りましたが、そこから見る恵庭岳が美しく、樽前山もユニークな姿で登高欲をそそられました。しかしまさか4週間後にその希望が具体化するとは、このときは思ってもいませんでした。