恵庭岳

日程:1990/07/27

概要:恵庭岳登山口から山頂までをピストン。

山頂:恵庭岳 1320m

同行:---

山行寸描

▲支笏湖畔からの恵庭岳。特徴的な山頂の岩塔は残念ながら雲に隠れてしまっている。(1990/07/27撮影)

1990/07/27

△10:00 恵庭岳登山口 → △11:15 展望台 → △11:45 鎖場分岐 → △12:00-45 恵庭岳 → △13:00-10 鎖場分岐 → △14:40 恵庭岳登山口

札幌出張の機会を利用し、前回の山行の帰途支笏湖越しに見た恵庭岳を目指しました。札幌からバスで1時間余りで登山口に到着したら、まずは涸れたポロピナイ沢を遡りますが、すぐに尾根に取りつき急登が始まります。蒸し暑さにたまらず三合目でTシャツ1枚になり、ジュースで喉を潤してから登高を再開しました。

ツバメオモト、サンカヨウの瑠璃色の実、タケシマランの赤い実が目立つ登山道をひたすら登って六合目の標識を越え、土がむき出しの急坂をロープの助けを借りて登ると馬蹄形の火口壁の端に出ました。山頂は雲の中に隠れていますが、爆裂火口の一部からは蒸気が上がり硫黄臭が漂います。ここからは火口壁の外側を巻き気味に進みますが、鎖場へのコースは通行禁止とされ巻道が付けられていました。この辺りで雲の中に入り、ひんやりとした空気の中を頂上を目指しました。

恵庭岳山頂の顕著な岩塔は、直下を半分ほど回り込めば標識に従って造作なく登り詰められます。幸いガスも時折切れ、奇怪な岩塔やエメラルドグリーンのオコタンペ湖、広大な森林が姿を現しました。もちろん支笏湖の青い湖面も美しく、しばらく展望を楽しんだ後に用意の昼食をとってから下山にかかりました。

鎖場分岐まで下って振り返ると頂上岩塔を覆う雲が一時的に払われ、その偉容を明らかにしていました。支笏湖越しの不風死岳もここから見ると立派です。展望台を過ぎて火口壁を離れた後は樹林の中をひたすら下るのみ。この後、一旦支笏湖畔に出て湖の上に浮かぶ恵庭岳と樽前山、不風死岳の姿をカメラに収めてから札幌へ戻りました。

◎「利尻山」へ続く。