塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

奥秩父主脈縦走

日程:1988/04/29-05/03

概要:雲取山から奥秩父主脈を西進、甲武信ヶ岳・国師ヶ岳を経て金峰山を目指す4泊5日の旅。

山頂:雲取山 2018m / 甲武信ヶ岳 2475m / 金峰山 2599m

同行:---

山行寸描

▲雲取山頂から縦走路を見通す。遠くには奥秩父最高峰の北奥千丈岳。(1988/04/29撮影)
▲縦走路途中からの甲武信ヶ岳(遠景真ん中)。右に三宝山、左に木賊山を従えている。(1988/05/01撮影)
▲北奥千丈岳からの金峰山。五丈岩の突起が特徴的。(1988/05/02撮影)

1988/04/29

△08:50 留浦 → △12:40 ブナ坂 → △13:50 小雲取山 → △15:00 雲取山荘

ブナ坂にかかる頃から雨足が強くなり、翌未明まで続きました。雲取山荘までの雪の残るトラバースが長いのなんの。

1988/04/30

△05:25 雲取山荘 → △05:55-06:05 雲取山 → △08:35-09:15 北天のタル → △10:15-20 飛竜権現 → △12:25-13:20 将監峠 → △15:50 笠取小屋

前日とは打って変わり好天気。奥多摩の山々、丹沢、富士山、南アルプスの山々、これから辿る奥秩父主脈、浅間山もはっきり見えました。

飛竜山の辺りでは慣れない雪の斜面のトラバースや桟道歩きに緊張しました。将監峠で昼食休憩としましたが、どこかの飼犬が2匹なれなれしげにうろついており、峠で食事を終えた2人連れがコッヘルを犬になめさせて「洗わなくてもすむ」と喜んでいました。

雁峠まで行くつもりでしたが、小屋が閉まっていると聞き笠取小屋に荷を置くことに。夕方、雹が降りました。

1988/05/01

△06:10 笠取小屋 → △06:40 雁峠 → △08:30 水晶山 → △08:55-09:10 雁坂峠 → △09:45-10:10 雁坂嶺 → △11:15-25 東破風山 → △12:15 西破風山 → △12:45-13:40 笹平避難小屋 → △15:20 木賊山 → △15:40 甲武信小屋

笠取小屋の小屋番さんから今日中に甲武信小屋に着くのは無理だろうと言われましたが、歩いてみると思ったより雪が少なく、甲武信小屋到達に自信を持ちました。

雁坂峠は国師ヶ岳方面の眺めが良い、気持ちの良い峠でした。さらに進んで破風山あたりは珍しく岩がちの好ましい稜線。西破風山から雪と岩の急斜面を下ります。木賊山の下りで今回初めて金峰山を見ました。

今宵の宿となった甲武信小屋は大きな小屋で、夜はスライドの映写会が催されました。

1988/05/02

△04:35 甲武信小屋 → △04:55-05:20 甲武信ヶ岳 → △07:20-45 両門の頭 → △11:50-55 国師ヶ岳 → △12:05-15 北奥千丈岳 → △12:55-13:05 大弛小屋 → △14:55-15:00 朝日岳 → △16:15-25 金峰山 → △16:45 金峰山小屋

御来光を期待して早朝に甲武信ヶ岳に登りましたが、暗く曇り、日の出を仰ぐことはできませんでした。

痛む膝をひきずりながら曇天の雪道をひたすら歩くと、国師ヶ岳山頂では快晴となりました。コースから左に外れた北奥千丈岳は、奥秩父連峰のほとんど全てを見渡せる最高峰です。

今回の山行のクライマックスである金峰山には、夕方近くになって到着しました。1年ぶりの稜線は強風ですが、明るく展望が開けています。10分ほどの山頂滞在の後に金峰山小屋に向かって下降開始。この日は朝からカロリーメイトとチーズしか食べておらず、小屋のおいしい夕食を期待して下りましたが、到着が遅かったために残念ながら素泊まりとなってしまいました。

1988/05/03

△06:15 金峰山小屋 → △07:45-50 大日岩 → △10:05-15 瑞牆山荘 → △11:35 増富

この日は金峰山には登り返さず、凍り付いたトラバース道を水平に進みました。

快晴の空の下には美しい八ヶ岳、さらに下った明るい大日岩からは南アルプスの全ての山が白く横一線に並んでいるのが見えました。