醍醐丸
#1019 - 陣馬散歩
日程:2026/10/02
概要:和田バス停から醍醐丸・陣馬山周辺の登山道を4本登り降りして和田バス停に戻り、藤野駅まで歩く。
◎PCやタブレットなど、より広角の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。
◎GPSログのダウンロードは「ヤマレコ」から(要ログイン)。
山頂:醍醐丸 867m
同行:---
今年の4月から「陣馬散歩」と銘打って陣馬山南面の道を網羅的に歩いてきたシリーズも、これが今シーズンの最終回。今回歩くのは、和田を起点として醍醐丸に登り降りする2本の道と、和田側から一ノ尾尾根に上がる2本の道です。
2026/10/02
△08:30 和田バス停 → △09:40 山ノ神 → △10:05 醍醐丸 → △10:45 和田浄水場 → △11:35 一ノ尾尾根 → △12:10-25 和田バス停 → △13:20 藤野駅
中央本線の藤野駅から和田バス停まで通じているバスは平日の午前7時台と8時台に各1本だけ運行されており、このため通勤通学の善男善女に混じって肩身の狭いハイカー姿で藤野駅に降り立ちましたが、予想した通り和田行きのバスに乗った乗客は私だけでした。
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和田バス停に着いたところで軽く身繕いをし、のんびり出発。和田峠方向へ少し歩いてから、山ノ神へ上がる登山道に向かう分岐を左折します。ここからしばらくは舗装路が続き、途中から沢沿いの登山道になりますが、おおむね歩きやすい道が続きます。

やがて道は沢筋を離れて尾根に取り付きますが、そこになぜか一軒家が建っていました(上の写真の中央奥)。他人様の家なのでアップの写真を掲載することは控えますが、見た限りではすでに誰も住んでいない廃屋状態です。しかしこの家の前の斜面には畑、近くには小さな墓地もあり、比較的近年まで誰かが住んでいた様子でもあって、なんとも不思議な雰囲気を漂わせていました。

そうこうするうちに山ノ神に到着。ここに登り着く直前に熊鈴の音が聞こえ、さらに醍醐丸へ向かう途中でトレイルランナー1人とすれ違いました。

久しぶりに醍醐丸に到着。ぱっとしないピークではあるものの、実はここが八王子市の最高峰です。ここには過去6回参加した日本山岳耐久レース「長谷川恒男CUP」(最後に参加したのは2015年)の都度訪れていますが、ここに着く頃にはだいたい日没との競争に負けて暗くなっていたので、2022年に「八王子八峰」の一つとして明るい醍醐丸に立てたときは意味もなくうれしく感じたものです。ただ、それとても八つの峰の一つとしての登頂でしたから、今回のように醍醐丸そのものを目標として登るのはこれが初めてのことです。
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和田峠方面に少し下って、生藤山方面からの巻道が合流した先にあるのが醍醐峠。ここをまっすぐ進めば和田峠ですが、今回は右に折れて和田方面へ道を下ります。こちらはほぼ植林の中の歩きやすい道でしたが、途中で増水した沢を飛び石で渡らなければならないところがあり、幅は狭いもののスリップしてはならじ!と少し緊張しました。
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醍醐峠から車道まで下りきったところにあるのが和田浄水場で、この道のすぐ上(和田峠側)には和田林道の入り口となる佐野川ゲートがあります。そして事前に把握していたようにそこには、昨日(10月1日)発生した林道途中の崩落のために全面通行禁止の標識が出ていました。
ゲートに背を向けて車道を少し下ったところにあるのが一字一石塔です。元来これは当地に限らず見られるもので、集めた小石に一字ずつ経文を書写して地中に埋め、そこに石塔を建てる習俗に基づくものだそうです。表面に「大乗妙典一字一石塔」と彫られたこの石碑は和田峠越えの旅の安全を祈願したもののようで、明治以降の和田林道の工事の際に埋められていたものが2010年に復興されたものですが、背後にある雨乞い淵と呼ばれる激流の方が沢登り愛好家(である私)の興味をそそります。
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今度は一ノ尾尾根への登り返し。植林や広葉樹林が交互に現れる中を通る道は幅が広く傾斜が緩やかで歩きやすく、足が捗ります。
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一ノ尾尾根に登り着いたところには、7月にも見た石標が鎮座して、ここまで登ってきた支尾根の道の由緒正しさを示しています。ここから陣馬山に登ってもいいのですが、今日はピークハントが目的ではないのでそれはやめてここから一ノ尾尾根を下り、次の分岐を右に折れて和田へと下りました。この分岐にあるベンチには単独行の女性が休憩中で、今回の山行で出会った登山者は山ノ神付近で遭遇した2人とここで出会った1人の合計3人だけでした。
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和田に下ってバス停に戻ったものの、最初に記したように藤野駅とこことを結ぶバスはこの時間帯には走っていません。そんなわけで、全体で5時間ほどの山行のうちの1時間はここから藤野駅までの車道歩きになってしまいました。
さて、どちらかと言えばアルパインや沢登りを山行の主体としてきた自分が今シーズンはなぜこんなに陣馬山界隈に注力したのかという点について、そろそろネタバラシをしようと思います。
実は、今年の4月にボランティアとして神奈川県の自然公園指導員に任命され、神奈川県内の自然公園の登山道を巡視するという仕事を行っています。東京都民である自分がなぜ神奈川県の自然公園指導員に応募したのかと言えば、もちろん私が愛する丹沢がそこにあるからですが、夏の丹沢はヒルの天下なので、この季節の主戦場を陣馬相模湖自然公園に定めてせっせと通ったというわけです。巡視対象登山道は上に掲げた地図に示すようにあらかじめ指定されていて、そこを歩きながら登山道の状態や周辺の自然の変化を観察し、さらに登山者に問題が生じているときは対処した上で巡視結果を報告するという仕事ですが、これらの大半が今まで歩いたことのない道でしたし、天候不順で大きな山行ができない中での脚力維持にも効果があって、なかなか楽しい仕事でした。
なお、11月になればヒルの活動も収まるので丹沢に足を運ぶ機会が増える予定ですが、自然公園指導員の任期は2年間なので、来年の春から夏にかけては再び陣馬山界隈に戻ってくることになるでしょう。












