エルドラド〜椿丸

Rec. 995

日程:2026/03/29

概要:浅瀬ゲートから大又沢林道を進み、トトロを見てから法行沢まで戻ってエルドラドを見物。椿丸まで足を伸ばした後、浅瀬橋近くに降りて浅瀬入口まで歩く。

◎PCやタブレットなど、より広角の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。

◎GPSログのダウンロードは「ヤマレコ」から(要ログイン)。

山頂:椿丸 902m

同行:トモミさん / リナさん

山行寸描

▲エルドラドから大又ダムを見下ろす。(2026/03/29撮影)
▲椿丸から菰釣山を眺める。(2026/03/29撮影)

春はミツマタ。昨年の3月にミツマタヒルズ(大ノ山南東尾根)とヒルズ別館(遠見山西尾根)へ案内したレディースのうち二人を、今年はエルドラドと椿丸へ案内することにしました。

2026/03/29

△08:10 浅瀬ゲート → △09:50 トトロポイント → △10:25 ソーラーパネル → △12:15 P838 → △12:40-55 椿丸 → △14:40 浅瀬橋 → △15:35 浅瀬入口

集合は小田急線新松田駅前。今日はそこそこの歩行距離がある上に、参加者の一人が早めに帰宅しなければならないこともあり、往路は浅瀬のゲートまでタクシーで入りました。

予報によれば昼頃に雨が降るということですが、歩き出しの時点ではきれいに晴れていて、この後に天気が悪くなるとはとても思えません。気持ちよく歩いて浅瀬橋から大又沢沿いの道に入り、かつてこの道が地蔵平から木材を積み出すトロッコの軌道であったことや、地蔵平・水ノ木といった西丹沢奥地の集落が山中湖畔の平野村とも結びつきが強かったことなどを解説しながら上流へと向かいました。

やがて法行沢を渡りましたが、まずはそのまま北上を続けます。大又ダムの貯水量はやはり相当に減っており、グリーンの湖面は美しくはあったものの、少々寂しい風情でした。

法行沢からまっすぐエルドラドを目指さず北上を続けたのは、二人にあのトトロを見せたかったから。何度見ても、トトロの耳の見事な造形には魅せられます。そしてこれを見たら、踵を返して法行沢に向かいます。

往路の途中で千鳥橋を渡ったときに道の右上にちらっと見えていたミツマタの群落を復路で確認したところ、予想外に大きな群落であることがわかりました。場所は千鳥橋の北側の左岸(二本杉峠側)で、道を歩いていても目につきますが、わずかに寄り道すればその全体像を目の当たりにすることができます。これは幸先がいいぞ。

大又ダムまで戻ってくると、行く手の斜面にエルドラドが見えていました。これまでエルドラドを訪れたときは毎回そちらから大又ダムを見下ろしていましたが、なるほど、こちらから見上げるとこういう風に見えるのか。

今度こそ法行沢沿いの林道に入り、おなじみのソーラーパネルから渡渉点に降りて、飛び石で法行沢を渡ったら、そこでヘルメットとチェーンスパイクを装着して急な尾根道に取り付きました。

しばしの登りで現れたミツマタ群落はなかなかの見応え。エルドラドには何度か来ていますが、今回は過去のどのタイミングと比べても遜色ない咲き具合です。

ちょうどこの頃から雲が広がり出し、空が白っぽくなってしまったためにミツマタの黄色の鮮やかさが捉えにくくなっていますが、それでもポンポンのような花をいくつも見つけては、つい際限なく写真を撮り続けました。

中でもトモミさんは写真撮影に余念がなく、同行のリナさんをモデルにしたり、自らモデルになってあれこれ指示したり。いい作品が撮れたかな?

適当なところでミツマタ鑑賞を切り上げて、椿丸を目指します。実は、リナさんに所用があって浅瀬入口16時発のバスに乗らなければならないため、椿丸往復を割愛するかどうか大いに迷ったのですが、迷うくらいなら行きましょう!と覚悟を決め、一列縦隊で稜線上を突進しました。

椿丸到着。北の彼方には先日登ったばかりの菰釣山が聳えています。幸い雨には降られずにすみそうな雲行きの下で、短時間のランチ休憩としました。

いつものように椿丸の手製山名標識が木にくくり付けられていますが、ここに来るたびにそのデザインが変わっているような気がします。もしかすると山に人工物を残すことを嫌う誰かが外して、そのたびに誰かが新しいものを持ってきているのでしょうか?しかし、以前問題提起した北鎌尾根の違法標識とは異なり、この場所でのこの程度の標識ならアリのようにも思います。そんなことを考えながら二人にもらったおやつと持参した湯で作ったミルクティーでほっこりしていると、あっと言う間に時間がたってしまいました。

帰りはP838の手前まで戻って、そこから南へ派生する尾根を辿ります。一方的な下り道かと思いきやそれなりのアップダウンがあるのでトモミさんはぶーぶー言っていましたが、それもP780の近くまでの辛抱。がんばれ!

あとは、ご褒美のように点在する花々を愛でながらの楽しい下りです。目についただけでも、ミツマタ、マメザクラ、スミレ、ミツバツツジ、ツバキ……。

ようやく林道に降り立って、そこから世附川北岸の道を歩けば、そのあちこちにもさまざまな種類の桜の花が咲き誇っていました。ほかにもコブシやヤマブキがところどころに見られ、つい足を止めてカメラ(スマホ)を構えてしまいます。

それでも椿丸往復時にがんばって飛ばしたおかげか、浅瀬入口には十分な時間的ゆとりをもって下り着くことができました。お疲れさまでした。

浅瀬・地蔵平・水ノ木に囲まれた一帯は、ここをフィールドにする釣り人にとってはおなじみの地域ですが、登山者目線で見ると、一歩林道を離れればそこは「バリエーション」の世界です。

上の図はこの地域の地形図(赤線はこれまでに私が歩いたルートの軌跡)で、この中で「エルドラド〜椿丸」のコースはいわばバリエーションルートの入門編のようなものですが、二人は目当てのミツマタだけでなくブナに囲まれた美尾根の明るさを愛でてくれていたので、丹沢バリエーションハイカーの素養ありです。しかも、アップダウンにぶーぶー言いながら結局は十分な脚力を示してくれたのも偉い。来年、再びバリルートを案内することが今から楽しみです。