雲取山
日程:1998/10/31-11/01
概要:三峰山から南下して雲取山を目指し、途中の白岩小屋に泊。翌日、雲取山を越えて鴨沢へ下山。
山頂:雲取山 2017m
同行:ユウコさん
山行寸描
1998/10/31
△11:25 三峰山 → △13:35-45 霧藻峰 → △15:00-05 前白岩山 → △15:20 白岩小屋
三峰神社の立派な拝殿で柏手を打った後、汗ばむ陽気の中、Tシャツ1枚で歩き始めました。天気はよく霧藻峰からは12年前と同様に両神山がよく見え、紅葉・黄葉も鮮やかで絶好の登山日和ですが、前夜飲み過ぎたワインが効いてきてピッチが上がりません。
白岩小屋に着いたところでラーメンを注文して小屋の前のベンチですすったのですが、そのうちに動きたくなくなってしまい、小屋番のおじさんに宿泊を申し込みました。この白岩小屋は土間にストーブ、板の間には練炭のこたつがある古くて薄暗い小屋で、初老の小屋番さんは何ごとにも自信なさげな口調が特徴です。朝食の時刻を聞かれて6時半からというのに我々が露骨に(それでは遅い……)という顔をすると「じ、じゃ、6時にしますか」と修正してくれました。
今夜の宿泊客は6人で、小屋に備付けのノートを見てみると年間でも120名程度しか泊まっていない様子ですが、夕食は麦御飯と鍋いっぱいの煮込み、小皿に梅干、山菜、煮豆、たくあんと豪勢なものですし、翌日の朝食もご飯になめこの味噌汁、オムレツに鮭と充実しており、さらに頼みもしないのにふかした大きなさつまいもと鳥肉、梅干のお弁当を作ってくれていて、これだけついて1泊6,000円は安すぎるくらいだと思いました。
1998/11/01
△06:35 白岩小屋 → △07:00-05 白岩山 → △07:55 大ダワ → △08:10-15 雲取ヒュッテ → △08:25 雲取山荘 → △08:55-09:15 雲取山 → △09:55 奥多摩小屋 → △13:10 鴨沢 → △13:20 留浦
お世話になった白岩小屋を後にして枯れ葉を踏みしめながら高曇りの下の道を急ぎ、廃屋となった雲取ヒュッテを過ぎて繁盛している様子の雲取山荘前に到着すると、屋外のトイレが新築されて周囲の見通しが良くなっていることに驚きました。そして久しぶりの雲取山頂は相変わらず展望が良く、富士山、大菩薩、南アルプス、奥秩父の山々のほか、北には浅間山も見えていました。
白いすすきと黄葉のカラマツが素晴らしい明るい稜線を下り、七ツ石山の手前で右に折れて鴨沢目指して下りました。途中で木に駆け上がるリスを見たりしながらひたすら下り、晩秋であっても花々の多い民家の間を抜けて鴨沢のバス停へ到着しましたが、バスの待ち時間が1時間以上あるため隣の留浦まで車道を歩きました。