陣馬山

#1015 - 陣馬散歩

日程:2026/08/25

概要:藤野駅からしばらく車道を東・北進して奈良本峠に上がり、いったん栃谷に下ってから奈良子峠へ登り返して陣馬山まで縦走。陣馬高原下へ下る。

◎PCやタブレットなど、より広角の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。

◎GPSログのダウンロードは「ヤマレコ」から(要ログイン)。

山頂:陣馬山 855m

同行:---

比較的涼し目な夏の中の、久しぶりに酷暑のこの日、とにかく身体を動かさないとメンタルにきそうなこのところの状況だったので、今年のテーマである「陣馬散歩」、すなわち陣馬山周辺で今まで歩いてこなかった登山道の落穂拾いに出かけました。

2026/08/25

△07:30 藤野駅 → △08:00-05 奈良本園地休憩所 → △08:40 奈良本峠 → △08:55 栃谷 → △10:00 奈良子峠 → △10:30-40 陣馬山 → △11:25 陣馬高原下

この日は暑くなる予報だったので、最寄りの駅を6時前に出る電車に乗ってとことこ揺られること1時間あまり。山旅の起点は中央本線の藤野駅です。

藤野駅からしばらくは国道20号を東に歩いて、しかるべきところで北へ向きを変えます。時間帯のせいか歩道のない国道をトラックが頻繁に行き来していて、この北へ転進するまでの街中歩きがけっこうスリリングでした。

中央自動車道を跨ぎ越すあたりでは前方に最初の目標である奈良本峠が見えています。おー、あそこか!と思いながら橋を渡ると、地元の人たちが手を挙げて声援を送ってくれました。

道の途中にあるのは奈良本園地休憩所。陣馬山の南面は神奈川県の陣馬相模湖自然公園の一部となっており、この休憩所もその一部をなす施設です。

振り返ればそこにある丹沢の山々。ここから見ても高尾山から見ても思うのは大室山の立派さですが、裏を返せばこれは大室山と檜洞丸をつなぐ尾根上の鞍部である犬越路の深さの証左でもあります。

そんなことを思いながら歩いていると、道端のススキの穂や萩の花に目が止まりました。実際には萩は7月頃から花を見せるようですが、秋の七草の一つであることもあり、私の中では萩と言えば秋の訪れを示す花です。もっとも暦の上ではとっくに秋ですから、ここでススキや萩の花を見ても何ら不思議のないことだったのかもしれません。

淡々と車道を歩き続けて、ちょっと脇道に入る感じで山道に切り替わったらさほど時間がかからずに下界から見えていた尾根上に達しました。合流点から右へ行けば7月1日に歩いた矢の音から明王峠ですが、今日は左へ進みます。

わずかに左へ歩いたところが栃谷への下降点で、おなじみ昭文社の『山と高原地図』では判然としませんが、たぶんここが奈良本峠ということになるのだと思います。その奈良本峠からは歩きやすい道をひたすら下り、栃谷川を渡って車道に乗り上がります。

栃谷という地名は本来はこの車道の北斜面に広がる集落の名前ではないかと思うのですが、ここでは便宜上車道に乗ったところで栃谷に着いたことにしておきます。この道を左へ下れば歩いて藤野駅へ戻ることができますが、さすがにそれではもったいないのでここから右へ進み、高尾山と陣馬山を結ぶ縦走路上の奈良子峠を目指します。ところで、これら「奈良本」「奈良子」に共通する「奈良」とは何に由来する地名なんでしょうか?一説には「ナラ」とはなだらかな地形を指す語であるとのことですが、詳細は不明です。

奈良子尾根の道はたいへん歩きやすく、途中で一度車道を横断してからも緩やかに高度を上げるだけなので足の運びがはかどりますが、この日は猛暑の平日とあってほかに誰も歩いていないために、何度も蜘蛛の巣を顔にかぶることになって辟易しました。それでもどうにか奈良子峠に到着し、ここから先はすっかり歩き慣れている道を辿って陣馬山に向かいます。

数えてみたら31回目の陣馬山の山頂に到着。なんとなくもっと来ているような気がしていましたが、ともあれ他に見かけた登山者は3人だけと言う静かな陣馬山は新鮮です。ベンチに腰を下ろして行動食を口にしながら周囲の山岳展望をぼんやり眺めていると、それまで汗だくであったにもかかわらず得も言われぬ幸せな気持ちになってきました。

そのままいくらでも山頂にとどまっていられそうでしたが、ふと時計を見れば毎時30分に陣馬高原下を発車するバスに向けてちょうどいいタイミング。そそくさと行動食を片付けて、下界を目指して一目散に下りました。