天覚山〜天覧山

日程:2026/02/23

概要:吾野駅から南西の尾根に上がり、南東方向の尾根筋につけられた登山道を辿って天覚山を経由して多峯主山から天覧山に達し、飯能市街へ下る。

◎PCやタブレットなど、より広角の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。

◎GPSログのダウンロードは「ヤマレコ」から(要ログイン)。

山頂:大高山 493m / 天覚山 445m /多峯主山 271m / 天覧山 197m

同行:マドカ

高尾山や生藤山でのリハビリウォークの次は、これまでも何度か走っている奥武蔵でのトレランリハビリ。もっとも私の場合は「トレラン」ではなく「トレジョグ?トレ競歩?」程度のユルい走り方になりますが、すでに春の気配(「花粉」とも言う)が漂い始めている西武線沿線の尾根道をのんびり辿りました。

2026/02/23

△08:25 吾野駅 → △09:15 大高山 → △10:10-15 天覚山 → △12:40 多峯主山 → △13:05 天覧山 → △13:20 天覧山バス停

今日は天皇誕生日の三連休の3日目。世間的には明日から平日ということになりますが、この日のこの時間帯の西武線はずいぶんすいていて、池袋から飯能乗換えで吾野まで余裕を持って座ってくることができました。

いつもは吾野駅から北側の顔振峠方向に足を向けるのですが、今日は反対側=西武線の南側の山並みを目指すために線路の下をくぐることになります。飲用不可の吾野清水から山道に入ると植林地の中の急斜面の道が続き、やがて前坂と呼ばれる十字路で主脈にぶつかることになります。この山並みは東南東へ行けば我々が目指す天覧山から飯能市街に降りることになり、反対に向かえば子の権現から伊豆ヶ岳方面で、この天覧山から伊豆ヶ岳までの約25kmを「飯能アルプス」と呼ぶようです。

主脈の山道は植林に囲まれてほとんど展望がありませんが、ところどころにこうした岩がちの地形が現れます。これは伊豆ヶ岳でも天覧山でも見られるチャートで、つまり海からの贈り物ということになります。

まず最初のピークは大高山。「若宮八幡大神」と彫られた石碑のすぐ上が山頂ですが、ここでは軽く水分を補給しただけで先を急ぎます。

大高山はこの日の最高峰で、そこから飯能に向かって徐々に高度を下げていくことになるのですが、途中にはいくつもの小ピークが連なっており、その前後の20-30mのアップダウンが地味につらい。同行してくれているラン友マドカ曰く「奥武蔵を甘く見てはいけない」のだそうです。

天覚山に到着。山頂は小さい広場になっていて、いかにもトレイルランナーという風情の数人が談笑中でした。山頂の南東方向が開けていましたが、気温が高いために空気がぼんやりと霞んでいて眺めはイマイチです。

昨日(2月22日=ニャンニャンニャンで猫の日)国立能楽堂で買い求めたネコのラスクでカロリーを補給したら早々に縦走再開ですが、その前にひとつ立ち寄っておきたいところがあります。

それは天覚山の山頂直下(北側)にある両峯神社跡です。東吾野駅から登ればここに出るものの、縦走路からは外れた位置にあるために見逃しがちですが、山頂の北西側からでも南東側からでもトラバース道がこの境内に続いていて、これを辿ってみると社殿こそないもののしっかりした石垣や石段が残されており、往時にはここに立派な神社があって人々の尊崇を集めていただろうことが窺えました。

縦走路は引き続き、細かいアップダウンを重ねながら続きます。どうやら明日は筋肉痛必至です。

久須美峠・久須美坂・久須美山と「久須美」が続くこのあたりは相変わらず植林の中ですが、実はこの手前の南側はすぐ近くまでゴルフ場のコースが迫っていて、自然の地形と人工の地形の境界線を歩いているようなものです。

久須美山の祠に残り半日の無事を祈願し、久須美ケルンこと永田山を通過したら、道は市街地ぎりぎりのところを通過するようになります。このあたりはぜひ地形図で確認してもらいたいのですが、よくこんなに際どいところまで造成したものだと感心してしまいます。

交通量の多い車道を横断して、再び山道に入ればさほど苦労せずに多峯主山に到着できるはず、という読みは外れて、ここから多峯主山の山頂までの間にも「なんで?」と思うほどのアップダウンがありました。途中の看板によれば、本来のハイキング道は造成中なので君たちは迂回路を歩きたまえということのようなのですが、この迂回措置なるものはいったいいつからいつまでのことなのか(それとも現在の道で確定なのか)わからないのは不親切だと思いますよ、西武鉄道さん。

……などとぶつぶつ言っているうちに、どうにか多峯主山の山頂に到着しました。最初のピークであった大高山に比べてこちらは標高が220mほど低いのですが、展望の良さはこちらがはるかに上です。

多峯主山からは急坂を下った後、歩きやすい林間〜谷間の道を歩いて、最後に延々と続く階段を登って、いよいよこの日のラストピークである天覧山に到着です。

2019年にこの山に登ったときはツツジの花盛りでしたが、今日はそうした目を楽しませてくれるものはありません。

その代わり、あらためて天覧山の由緒について学習することにしました。これは前回ここに来たときにも学んだことではありますが、おさらいをしておくと元々「愛宕山」と呼ばれていたこの山が徳川綱吉の時代に桂昌院が十六羅漢を寄進したことから「羅漢山」となり、明治時代になって明治天皇が近衛兵の演習をご覧になるために登ったことから「天覧山」になったということ。このエピソードは、飯能という土地が江戸・東京と結びついていたことを教えてくれます。

下山はチャートの岩場を抜けて、十六羅漢の前を通ってバス停まで。「OH!!!・天覧山下」というユニークな名前のバス停で時刻表を見てみるとあと10分ほどで飯能駅行きのバスが着くところだったので、ここで山行を終えることにしました。やれやれ、お疲れさまでした。ちなみにこの日は関東地方に春一番が吹いたそうで、道理で長袖Tシャツの袖をまくった状態でも暑かったのですが、そのせいもあってか、バスを待っている間に目が痒くなってきてしまいました。とうとう花粉症持ちにはつらい季節が到来したわけです。