塔ノ岳〜鍋割山
日程:2013/04/14
概要:GoPro HERO3の持久力確認のために大倉尾根を塔ノ岳へ。復路は鍋割山に立ち寄り、鍋割山荘で名物鍋焼きうどんを食してから下山。
山頂:塔ノ岳 1491m / 鍋割山 1273m
同行:---
山行寸描
朝、昨日に引き続き体調はいまひとつすぐれない状態でしたが、せっかくの晴れの日曜日を自宅でだらだらと過ごす気にはなれず、計画通り丹沢へ向かうことにしました。その目的は、このところの八ヶ岳山行で活躍しているGoPro HERO3のバッテリーBacPac™を装着しての使用感を試すこと。ところが、真っ先にぶつかった問題は、バッテリーBacPac™を付けた状態でチェストマウントハーネスに装着すると、増設バッテリー部の出っ張りのせいでカメラが水平より下を向いてしまうことです。とりあえずこの日は、手元にあった木の三角柱をチェストマウントハーネスの裏側に輪ゴムで固定し、チェストマウントハーネス自体が上向きの角度になるようにして急場をしのぐことにしました。ここは別途、要工夫です。
こうならないようにするためのエクステンションアームがバッテリーBacPac™にちゃんと付属していたことに気付いたのは、後日の話。
2013/04/14
△11:40 大倉 → △12:30 駒止茶屋 → △12:45 堀山ノ家 → △13:15 花立山荘 → △13:40-50 塔ノ岳 → △14:45-15:15 鍋割山 → △15:50 後沢乗越 → △17:15 大倉
のんびり家を出て小田急線渋沢駅からバスに乗ったところ、大倉近くの八幡神社の祭礼による渋滞に行き当たりましたが、さほど遅れることもなく大倉に到着。GoPro HERO3を胸に装着して、ここから先は勝手知った道です。出だしこそ勢い良く駆け出したものの、いつにない身体の重さ(←体重が、という意味ではありません)に負けて、すぐに徒歩になってしまいました。
駒止、堀山、花立とポイントを次々に通過し、一路塔ノ岳へ。花立では沢登ラーの一団に会いましたが、ここへ右側から上がってくるということは源次郎沢を遡行してきたのでしょう。もうそんな季節かと思ったものの、山頂が近づくにつれて風が強く、そして冷たくなっていき、塔ノ岳の上に出たときにはよろけそうになるほどの強風でした。途中一切走らず、その代わり休憩もとらずにひたすら歩き続けて、バス停から山頂までのタイムはジャスト2時間。2時間を超えるようだと切腹モノだなと思っていたので、かろうじて首の皮がつながった感じです。
冷えきった身体で尊仏山荘に逃げ込むと、中には同じように寒風を逃れてきた登山者が大勢たむろしていました。甘酒400円ですっかり温まったら早々に下山開始です。しかし、もともとは単純に大倉尾根を登り下りするだけの計画だったのですが、金冷シまで下ったところで気が変わって久しぶりに鍋割山に足を伸ばすことにしました。
久しぶり……と言っても、鍋割山に行ったことがあるのはこれまで一度きり、それも1984年のことですから、今から実に29年前ということになります。馬酔木の白い花の向こうに秦野盆地が見える景色は癒し系ですが、尾根上の様子は蕭条とした冬枯れの殺風景なもの。見通しが利くのは良いとしても、ブナの木々に春の芽吹きの気配も見えないのは、3月下旬から低温の日が続いたことが影響しているのでしょうか。ともあれ、大丸、小丸とアップダウンを繰り返して、1時間弱で鍋割山頂に建つ鍋割山荘に到着しました。
ここには一度立ち寄ったことがあるはずなのですが、さすがに四半世紀以上前のこととあって、まったく記憶にありません。しかし、ここに来たら名物の鍋焼きうどんを食さないわけにはいかないということは知識として知っています。いかにも古き良き山小屋という感じのごちゃごちゃした小屋内に落ち着き、100kg超のボッカの写真に目を見張りながら待つことしばし、出てきた鍋焼きうどんは具沢山な上に上品な甘味がおいしく、1,000円というお値段も納得の一品でした。これを食べ終われば、後は淡々と下山するだけ。尾根筋を急下降し、後沢乗越から左に下って沢筋を辿り、木の仮設橋のかかったミズヒ沢を渡れば、林道が大倉まで続いていました。
ところで肝心のGoPro HERO3ですが、2時間の登りもバッテリーBacPac™を付けていればまったく問題なし。ただ、上述のようにカメラの角度調整に難があり、しかも登りではどうしても前傾姿勢になるので、撮れた映像は地面ばかりを映したものになってしまいました(やれやれ……)。しかし、発想を変えて下りで撮影すれば、ジェットコースター的な感覚で面白いものになるかもしれません。よし、次回はそれで行こう。え?もういらん?