草津白根山

日程:1994/10/10

概要:草津温泉からバスで白根火山へ。そこから本白根山と湯釜を往復。

山頂:本白根山 2171m

同行:ユウコさん

山行寸描

▲本白根山。歴史を積み重ねてきた火山らしい複雑な地形の中を遊歩道が走る。(1994/10/10撮影)
▲おどろおどろしい湯釜を見下ろす。火山活動が活発な時期には湖面が沸き立っていたこともあるとのこと。(1994/10/10撮影)

◎「四阿山」からの続き。

1994/10/10

△10:10 白根火山バス停 → △11:15-20 本白根山 → △12:05 鏡池 → △12:55 白根火山バス停 → △13:00-05 湯釜展望台 → △13:10 白根火山バス停

観光客で賑わう駐車場付近から入った山道は、トウヒやコメツガの森を抜け、ロープウェイ山頂駅の横を通ります。後方羊蹄山の山頂のような旧火口の涸池に達する辺りでは一時的にガスが上がって奇観が眼前に広がり、さらにしばらく礫地を歩き小ピークからロープを越えて笹を分け進むと、展望のない平らな山頂(三角点)に着きました。この山は山頂こそつまらないものの、大きな山体に火山らしい見どころが多く、これほど観光地化していなければ立派な山であったに違いありません。

往路を戻り、涸池の手前で右へ曲がったところにある小岩峰の上で硫黄の匂いが絶えない中、宿のミカンを食べながら小休止。そして鏡池を見下ろした先から道はすぐに樹林の中に入って展望はなくなり、これもおそらく旧火口であろう静かな池を右下に眺めてさらに進みます。

小雨が降り始める中、駐車場を越えて今度は湯釜を目指します。ここは完全に一般観光客の世界ですが、火口壁の上の展望台から見下ろした湯釜は予想以上に巨大で、青白色の湖面のところどころに硫黄の黄色を噴き出し、素直に驚かされました。火山活動の活発な時期には、この釜が白く沸き立ったとのだそうです。

これにて白根山登山は終了。前夜泊まった草津温泉で湯畑を見そびれていたことが心残りでしたが、時刻も遅かったためバス停からそのまま長野原へと帰路を急ぎました。