塾長の山行記録
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塾長の山行記録

那須岳

日程:1990/06/03

概要:那須ロープウェイ山麓駅から峰の茶屋経由で茶臼岳に登ったのち、北上して朝日・三本槍に達し、中の大蔵尾根を北温泉へ下山。

山頂:茶臼岳 1,915m / 三本槍岳 1,917m

同行:F女史

山行寸描

▲峰の茶屋へ向かう道。青空に恵まれた。(1990/06/03撮影)
▲朝日岳(左)と茶臼岳(右)。三本槍岳方面からの明るい展望。(1990/06/03撮影)

1990/06/03

△10:35 那須ロープウェイ山麓駅 → △11:20 峰の茶屋 → △11:50-12:30 茶臼岳 → △12:55 峰の茶屋 → △13:25-30 朝日岳 → △14:15 分岐 → △14:35-15:00 三本槍岳 → △15:15-20 分岐 → △17:05 北温泉 → △17:30 旭北湯入口

東京都山岳連盟の冬山講座で那須岳に登ったときにコースに入っていなかった茶臼岳を含む那須連山に日帰りで登りました。去年寒風の中でシュラフを敷いた駐車場は明るい日差しの下観光客で賑わっており、ロープウェイの前には行列ができていましたが、こちらは軽く腹ごしらえをしてから徒歩で峰の茶屋を目指しました。

1時間弱の登りで峰の茶屋に着いたら、休憩をとることなく直ちに茶臼岳に向かいます。道のすぐそばから勢い良く蒸気が噴き出しており、ジューッという持続音が離陸前の飛行機の緊張感を思い起こさせました。

茶臼岳の最高点は窪地となった旧噴火口の南にあり、那須山神社を祀る小さなお宮の前でまずは記念撮影。改めて周囲を見回してみると茶臼岳の坊主頭の南麓にはとりわけ激しく白い蒸気を上げている箇所があり、その向こうにゆったり広がる日の出平ははツツジの花で全体に薄赤色に染まっています。茶臼岳山頂からの展望を楽しみ昼食をとってから、旧噴火口をぐるりと回って峰の茶屋へ下りました。

振り返って見ると先ほどまでそこにいた茶白岳が大きく、これだけの質量を大地の底から噴き上げた火山活動の膨大なエネルギーに戦慄を覚えます。清水平では鮮やかなピンクのシャクナゲを発見し、そう思って注意してみるとそこここにピンクの蕾が散在していました。このあたりはあと半月もすれば見事なシャクナゲの原になるに違いありません。

ハイマツの斜面を一気に登って誰もいない快晴の三本槍岳山頂に到着し、縦走してきた茶臼岳・朝日岳方面を眺めながら寛ぎました。目的を果たしたことに満足して下山を開始しましたが、人がいない代わりに茶色の地に黒い縦縞の蛇が目の前で茂みに逃げ込んだり陽気が良いせいか羽虫もぶんぶん飛んでいたりと生き物の気配は濃厚です。中の大蔵尾根への分岐点では標識の上によじ登ってカメラに収まりましたが、これも人目を気にせずにすむからの所業ではあります。

中の大蔵尾根への道はスダレ山の南を巻きますが、低木の新緑が優しく潤いのあるプロムナードからハイマツとシャクナゲの尾根筋を辿り、やがて灌木帯を過ぎ満開のシロヤシオの明るいトンネルを緩やかに下って、いつの間にか北温泉に下り着きました。今回の山行はここが終着地で、振り返ると逆光の中に茶臼岳や朝日岳が浮かんでいました。ところが、ここから乗るつもりだったバスは既に最終便が出た後で、仕方なく車道を大丸温泉方向に10分ほど歩いて那須マウントホテルからタクシーを呼びました。

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