塾長の山行記録

安達太良山

日程:1990/06/09-10

概要:奥岳から勢至平を経てくろがね小屋に泊。翌日、安達太良山から鉄山、箕輪山を縦走して野地温泉に下山。

分類:東北 / 日本百名山

山頂:安達太良山1,700m / 鉄山1,709m / 箕輪山1,728m

同行:Y村氏 / H科さん / F女史

ハイライトシーン

▲勢至平のツツジ。ここだけでなく道沿いに群落を作っていたが、霧が晴れていればもっと迫力のある大群落にお目にかかれただろう。(1990/06/09撮影)
▲霧の中の安達太良山頂=通称「乳首」。次は冬に登りたいもの。(1990/06/10撮影)

1990/06/09

△13:15 奥岳 △14:50 くろがね小屋 

職場の同僚であるY村氏・H科さん・F女史・私の四人で、二本松からタクシーで奥岳まで入りました。下界では薄曇りでしたがここでは既に雨が強く、雨具をつけて歩き始めました。道端のウツギやヨウラクのピンクにナナカマドの白い花やダケカンバが混じり始めるころ、道が平らになり、勢至平に入ったことがわかります。雨はさほどでもなくなり、霧の中で朱色のツツジの群落に出会いました。

どこまでも平らな道がやがて沢沿いにやや下り、硫黄の匂いがしだすと、予想外に早くくろがね小屋に到着。ここで、今日福島県に梅雨入宣言が出されたことを知りました。小屋の売り物の温泉風呂は狭い上に湯温がぬるく、期待したほどではなかったのですが、夕食を終えた18時すぎにはぐっすり寝込んでしまいました。

1990/06/10

△06:10 くろがね小屋 △07:20-30 安達太良山 △08:10-15 鉄山 △08:25-09:00 鉄山避難小屋 △10:35-55 箕輪山 △12:10-20 鬼面山 △12:45-50 旧土湯峠 △13:05 野地温泉

下界は明るいのに山頂方向はガスの中。指導標にしたがって稜線に上がりましたが、イワカガミの花が慰めになるほか、何も見えません。コンパスを頼りに安達太良本峰を目指し、山頂部に着いたら俗に乳首と呼ばれる岩峰を東から回り込んで裏からよじ登りました。当然展望はなく、寒風の中で記念写真を撮り、早々に退却しました。

ガスの中を1時間ほど歩いたら、清潔な鉄山避難小屋でコーヒーブレイク。ここから相変わらず霧の中を稜線通しに下りました。しばらく進むとケルンの上に飛行機のプロペラを立てた「石楠花の塔」が現われました。ここでおかしいと気付くべきでしたが、さらに20分進み、岩と松が日本庭園風に配された道を下りかけたところで霧が薄らぎ、左手崖下に旧噴火口=沼ノ平が出現して、ようやく道を西に誤ったことを覚りました。これで結局1時間の道草です。

アカヤシオツツジが目立つ笹平の鞍部を越えて登り返したピークが、安達太良連峰中の最高峰=箕輪山。グレープフルーツを分けあい、展望に恵まれないまま下山を開始し、笹薮の中の滑りやすいいやな道をゆっくり下りました。ナナカマドやカエデ、ドウダンツツジが多く、のどかにウグイスも鳴いています。

ガレた急坂を登り詰めると明るい鬼面山頂で、いつの間にか空はすっかり晴れわたり、行く手には吾妻連峰、左(東)には遠く磐梯山、振り返れば箕輪山がいずれも青空の下に全容を現わしていました。

爽やかな樺林の中に蝉の声が響く中を緩やかに下り、旧土湯峠に到着。バスの時刻まで余裕があったので、野地温泉の旅館の風呂を使いました。快適な露天風呂からは、今下ってきた鬼面山のすっきりとしたピラミダルな姿が望まれました。