塾長の山行記録

塾長の山行記録

私=juqchoの登山の記録集。基本は癒し系バリエーション、四季を通じて。

久住山

日程:1989/03/26

概要:長者原からすがもり越経由久住山・中岳に登り、牧ノ戸峠へ下山。

山頂:久住山 1787m / 中岳 1791m

同行:---

山行寸描

▲久住山からの眺め。山群が異世界を形作っているよう。(1989/03/26撮影)
▲中岳から坊ガツルを見下ろした構図。遠景は由布岳。(1989/03/26撮影)

◎「阿蘇山」からの続き。

1989/03/26

△06:20 コスモス荘 → △07:40 すがもり越 → △08:20 久住分れ → △08:40-09:00 久住山 → △09:45-55 中岳 → △10:15 久住分れ → △11:10-15 沓掛山 → △11:35 牧ノ戸峠

長者原ちょうじゃばるの国民宿舎コスモス荘が今日の起点。登山口からは三俣山の姿が立派です。緩やかな斜面の道を徐々に高度を上げ、山懐に入るにつれて活火山らしく蒸気の噴出が眺められました。

すがもり越の岩室の前の道には、雪がうっすら貼り付いていました。ここから荒涼とした地形が続き、斜面には時折り硫黄の色や匂いが混じります。

久住分れからは、高曇りの空の下に阿蘇五岳もかろうじて見えました。そこからわずかで着いた形の良い久住主峰の山頂からも北に由布岳、南に祖母山と傾山、阿蘇山が見えていますが、それら遠くの山々の展望以上に、この久住山群自体の複雑な地形の連なりが面白い眺めでした。ここから中岳を目指しす途中の空池と御池のコントラストも、低い位置にある空池(火口跡)には水がなく、高い位置にある御池には水が満々と湛えられているのが不思議です。

九州本島の最高峰である中岳の狭い山頂からは、山群の全てが見渡せました。見下ろす坊ガツルも美しく、ここはゆっくり時間をかけてあの峰この原を訪ね歩きたいところです。

西千里からの久住山は特に絵になりますが、足元の草原は観光客に踏みしだかれてしまっており、木道を設置しなければ丸裸になってしまうのではないかと危惧されました。