高尾山(1-6号路一筆書き)
日程:2026/02/02
概要:高尾山口から高尾山頂まで、各号路を一筆書きで登る。1号路を登り途中から2号路、4号路、5号路を経て3号路、2号路から琵琶滝へ下り、6号路を登り返して高尾山頂に達する。下山は稲荷山コース。
◎PCやタブレットなど、より広角の画面で見ると、GPSログに基づく山行の軌跡がこの位置に表示されます。
◎GPSログのダウンロードは「ヤマレコ」から(要ログイン)。
山頂:高尾山 599m
同行:---
昨年9月7日の高尾山登山の記録を読み返すとこの2ヶ月ほど持病の首〜背中〜肩痛に悩まされ、8月下旬は予定していたクライミングを二つキャンセル。ストレッチで回復を図る毎日です
とあります。このときは、まさかその持病
がこんなに長引くとは思っていなかったのですが、10月末からの3週間ほどのネパール旅行の終盤から症状が悪化したため、11月中旬の帰国後はクライミングも山歩きも封印して整体に努めていました。つまり丸々2ヶ月半、完全に登山から遠ざかっていたわけで、振り返ってみるとこれだけのブランクが空いたのは、コロナ禍の中にあった2021年以来のことです。
残念ながら持病
の方は引き続き痛みが治らないままなのですが、それでも少しずつ首が回るようになってきたので、この日はテスト山行としていつもの高尾山に向かいました。テストとは言っても単に山頂を目指すだけでは面白くないので、今回は1号路から6号路までを極力網羅的に、かつ重複なく歩くことを目指してルート検討を行いました。
2026/02/02
△09:00 高尾山口 → △12:10-15 高尾山 → △13:00 高尾山FuMotoYA
高尾山口駅に着いて、さて歩き出そうとiPhoneのジオグラフィカを起動したところ、いきなりカラフルな画面が表示されてびっくり。これは昨年のトレッキングの最終日に歩いたナムチェバザールからルクラまでの区間で、このときはいつもの国土地理院地図ではなくOpenTopoMapを使用していたためにこういう画面になっていたわけです。こんなところにも今回の山行が久しぶりのものであることが窺えますが、それはそれとしてジオグラフィカの設定を国内仕様に戻し、あらためて高尾山周辺の地形図をダウンロードしてから[1]GPSログの記録を開始しました。

まずは定番の1号路に入ります。今日は月曜日なので人は少なめですが、明日(2月3日)には薬王院で節分会が行われるそうなので、ぐっと混雑するのかもしれません。


1号路を金比羅台経由で登って、前から何気に気になっているさる園の手前で右に下るのが2号路北区間の入口です。今回は1-6号路の一筆書きと称していますが、1号路に関してはここから山頂までの区間を割愛しなければならないのが残念ポイントです。ともあれ、アオキが目立つこの道は短く、すぐに4号路に接続します。


2号路と4号路の分岐点。これを左に行けば1号路上の浄心門です。4号路は高尾山の北斜面をトラバースしており、途中には吊り橋があったりするものの、概ね水平で歩きやすい道になっています。
こちらは4号路の途中にあった解説。つる植物が絡みついた木は養分を失って枯れてしまうものの、キツツキや昆虫のすみかとなり、ついには土に環って新しい命を育てるのであるといった、なにやらありがたい話が書かれていました。また、つる植物の例としてテイカカズラが紹介されていましたが、テイカカズラと言えば、先日観た能「定家」の中で藤原定家の執心の象徴として式子内親王の墓にまとわりついていたアレです。この解説を見てからしばらく、左斜面を注意しながら歩いたのですが、テイカカズラらしきつる植物は見つけられませんでした。


4号路は最後に尾根を登り1号路に合流します。ここで1号路にワンタッチしてからすぐそこにある5号路の入り口に入って高尾山頂をぐるっと回り込み、高尾山の南斜面に入って6号路との接点を通過すれば3号路です。


3号路の意外な長さは昨年9月に経験済み。そのときは琵琶滝へ下る道が倒木のために閉鎖されていたので1号路に出たのですが、今回はそうした障害がないことをあらかじめ確認済みなので、そのまま2号路南区間につないでしばらく進んでから琵琶滝への急な下り道に入りました。ちなみに、ここで1号路に出てそのまま山頂まで1号路を歩き6号路を下るという選択肢もありますが、今回は何となく稲荷山コースを組み込みたいと考えていたのでそうはしませんでした。そして、そのおかげで下の写真の光景に出会うことができました。
琵琶滝方面への道はかなり下ったところで尾根上の鞍部に達し、そこから左へ下れば6号路の下の方に出ますし、右へ下れば琵琶滝なのですが、その鞍部を通過してまっすぐの尾根上(通称「石仏広場」)にいくつもの石仏が並んでいることを、恥ずかしながらこれまで認識していませんでした。ここまでいいペースで歩けているのでそこに立ち寄ってみたところ、一番手前に椅子の上に安座した法体の人物を浅く彫った石碑があり、その向こうに揃いの赤い帽子とよだれ掛けを着用した一見地蔵菩薩風の仏さまが七体、尾根の左右に分かれて向かい合わせに並んでいましたが、たとえば一番奥の仏さまの台座には「第十五番 本尊薬師如来 阿波國國分寺」と彫られています。これは何だ?と思いながら戻ってきて先ほどの石碑を改めて見ると、こちらには「第十六番 本尊千手観音大士 阿波観音寺」とあってどうやら四国の札所と関係がありそう。そう言えばこの石碑に彫られている人物の手には五鈷杵らしいものがありますし、そもそも薬王院は真言宗智山派です。


石仏広場から琵琶滝まではほんの一投足。さすがにこの寒さの中で滝行をする人はいません。ここから6号路に出たら、今度は6号路を山頂まで登り返します。


6号路の上の方には、プチ沢登りの要領で流水に気を遣いながら登るところや怒涛の木製階段やらがあって楽しくもあり辛くもあり。とにかくこの日は徹頭徹尾「息が上がらず、汗をかかないペース」を心掛けて歩いていきます。

やっと到着した(しかし実質的には2回目の)高尾山山頂は、平日とあってがらんとしています。「おでん」「なめこ汁」といった幟には心惹かれるものがありましたが、ここから1時間も下れば下界でランチの予定なので、ここは我慢です。
あいにく富士山は雲の中に隠れていましたが、視界の右端には南アルプスの白いスカイライン(農鳥岳〜塩見岳あたり)が見えていました。


見るべきものを見れば下山あるのみ。ここから1号路を下れば2号路に入るところまでの未踏区間を塗りつぶすことができるのですが、上述のとおり今日は最初から稲荷山コースを下るつもりだったので、この未踏区間は宿題として残ることになりました。


稲荷山コースを歩いたのは久しぶりですが、こんなに長かったっけ?と思うほど長さを感じて、もしや高尾山口から高尾山山頂までの高距よりも高尾山山頂から稲荷山コース入口までの高距の方が大きいのでは?と疑ったほど[2]でしたが、それでもどうにか無事に下界に降り立つことができました。
さて、下山したら待望のランチタイムですが、ここで毎度のごとく究極の選択を迫られることになります。


それは「高橋家」にするか「FuMotoYA」にするかの二択で、要するに「蕎麦か、ピザか」の選択なのですが、自分にとってこれは「日本酒か、ワインか」を意味しています。


このように実に難しい決断でしたが、この日はどちらかと言えばワイン気分だったので、結局「FuMotoYA」さんの前でジオグラフィカのログ記録を止めることになりました。
昨年11月のネパールでのトレッキングは全長160kmに達していたので、これを終えた時点では、こと「歩く」ことに関しては自分史上最高度に鍛えられた身体になっていたはずなのに、その後の2ヶ月半のブランクで元の木阿弥以下になってしまいました。それでも今日のコースを滞りなく歩き通すことができたことはそれなりに希望を持たせるものでしたが、歩いている途中で時折感じた肩や肘の痛みは、冒頭に記した持病
がまだ治りきってはいないことの証拠です。よって、今日のような低山歩きはともかくクライミングを再開するにはまだ早い感じ。
しかし、これも定めというものですから仕方ない。気を取り直して、引き続きリハビリに努めます。

