第10回東京・荒川市民マラソン
日程:2007/03/18
概要:快晴の第10回東京・荒川市民マラソン〔フル〕。もはや「参加することに意義がある」状態。
山頂:---
同行:---
第10回東京・荒川市民マラソンに参加。昨年は肉離れの後遺症と仕事の都合で参加できず、丸2年あけてのフルマラソン。したがってタイムは気にせず、とにかくゴールできればいい、というつもりで臨みました。ちなみに、今回のレースでの自分なりのスローガンは「全てのエイドステーションに止まれ!」です。
2007/03/18
出掛けに忘れ物をして取りに戻ったりしたので、会場に着いたのはスタート時刻の10分前。受付を済ませて手早く準備を進めましたが、この大会は参加者が多いのでスタート時刻を過ぎても15分くらいはゆとりがあるはず、と焦らずシューズを替え、RCチップを結び、ゼッケンをクリップして、荷物を預けてからお手洗いまで使って、のんびりとスタート地点に向かいました。さすがにこれだけのんびりしていると参加者の最後列になってしまいましたが、事前の読み通りに9時14分にスタートラインをまたいで自分のレース開始です。
……とは言っても、列の最後尾なのでなんとなくユルい雰囲気が漂っています。
左のお尻(ランナーは女性)には、ちょっとドッキリ。右の国家試験合格祈願は四国から来られた模様。さすがお遍路の国です。
今日は本当にいい天気。ただし冷たい風が北西から吹き込んでおり、往路はともかく復路はかなり苦労しそうですが、ビスターリなペースで走る自分にはそうしたことはあまり関係なく、かわいい子供たちのチアリーディングに心を和ませながら、周囲のペースに合わせてのんびりと足を進めます。毎度おなじみコスプレは、目の前のメイド姿に萌え(残念ながら、お顔を見ていません)、そして先に折り返してきてすれ違う先行ランナーの中に先日のフロストバイトロードレースでも見掛けた孤高のタイガーマスクを見掛けたときはうれしくなりました。それにしても、タイガーマスクというキャラクターは強力です。他のコスプレだと見物客は笑うばかりで、たとえば「ガチャピンがんばれ!」(ちゃんと緑の着ぐるみにピンクと黄色の縞しまが前面にありました)とか「ケロロ軍曹ファイト!」(こちらは帽子だけでした)などとは誰も言いませんが、タイガーマスクに対しては「タイガー行け!」「タイガー頑張れ!」と完全に感情移入した声援が飛んでいました。この声援は明らかにランナーに対してではなくタイガーマスクというキャラクターに対して向けられており、それだけこのキャラが日本人の心に深く浸透しているということがわかります。したがって、いかにコスプレとは言ってもタイガーマスクを演じる者に対してはそれなりの走力が求められるということになりますが、このタイガーマスクはその期待に応えている点で立派です。
ハーフを折り返したところから先ほどまでの追い風が向かい風になった上に、トレーニング不足の太腿が張ってきたこともあって、ここからゴールまではたびたび歩きを交えながら行程を進め、もちろんエイドステーションにも律儀に全て挨拶して、イヤというほどあんぱんを食べました。このあんぱんは最初のうちは4分の1くらいに切ってあったのですが、先に進むにつれて切り方が大雑把になっていって、途中から2分の1サイズ、そして最後はまるのままトレイの上に並べられるようになってしまいました。
30kmすぎの土手の斜面では、足を攣らせたらしいスパイダーマンがストレッチ中でした。私と同じペースということははっきり言ってかなり遅いのですが、タイガーマスクと違って多忙(←世の中に悪いヤツが多いから)のために十分なトレーニングができなかったのでしょう。そのことを気の毒に思いながら「大丈夫ですか?」と声を掛けると「大丈夫です。ありがとうございます」という返事が返ってきました。このことから、次の2点がわかります。
- スパイダーマンは、日本語に堪能である。
- スパイダーマンは、意外に礼儀正しい。
それにしてもこの日の空はどこまでもクリアで、強い風を利用していくつもの凧が空に舞っていました。ともあれ、ラスト3kmは巡航ペースで走って無事ゴールイン。タイムは惨憺たるものですが、とにかく無事にゴールできたのだからよしとします。
荷物を回収してから蓮根駅へ向かい、その駅前の通りからわずかに入ったところにある紀の国湯に入りました。レース参加者に配られる割引券を使うとたったの200円で入湯可能でしたが、とてもいい湯でした。