雌阿寒岳

日程:1991/08/14

概要:雌阿寒温泉から登頂後、鞍部から阿寒富士を往復してオンネトー青年の家に下り、雌阿寒温泉へ戻る。

山頂:雌阿寒岳 1499m / 阿寒富士1476m

同行:KKさん

山行寸描

▲雌阿寒岳山頂から望む阿寒富士と、阿寒富士山頂から見る雌阿寒岳。(1991/08/14撮影)
▲オンネトーからの雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)。この美しさにはうっとり。(1991/08/14撮影)

◎「雄阿寒岳」からの続き。

1991/08/14

△07:45 雌阿寒温泉 → △08:30 四合目 → △09:30-10:05 雌阿寒岳 → △10:25 鞍部 → △10:55-11:15 阿寒富士 → △11:25 鞍部 → △12:25-30 オンネトー青年の家 → △13:10 雌阿寒温泉

今日は朝から青空が広がっているので山頂の展望に恵まれそうだと期待しながら雌阿寒温泉の駐車場に車を駐めて、樹林の中の急坂道をどんどん高度を稼ぎました。やがてガレ場の道に変わると後ろに展望が開けて樹海の彼方に大雪山系の山が連なりますが、湧き上がってきたガスに急かされるように急登を続けて火口縁に着くと眼下に赤沼の深い火口が現れ、その先には大量の蒸気が物凄い勢いで噴き出していました。これほど活勤的な火山を見たのは、これが初めてです。

火口縁を左へ回って到達した山頂ではしぱらくガスに包まれましたが、やがて晴れて青沼や阿寒富士が近くに見え、反対側にもお鉢平と巨大な大噴の向こうに阿寒湖と雄阿寒岳が見え隠れしていました。

雌阿寒岳山頂からいったん下り、風向きによって硫黄臭が強くなる鞍部から阿寒富士の山体に取り付きました。崩れやすい道を1歩ずつ踏みしめながら登り、しばしの頑張りで到着した阿寒富士の山頂は眺望抜群。正面に雌阿寒岳の複雑な姿が大きく、樹海の中にオンネトーの緑の湖面も光っています。そして砂礫地にはコマクサとイワブクロが最後の花を咲かせていました。

しばらく展望を楽しんでから下山を開始しました。鞍部からオンネトー側の登山口までは1時間かかり、さらに青年の家から暑い車道をオンネトー沿いに起点となった雌阿寒温泉まで歩く途中の撮影ポイントからは、透明度の高いオンネトー越しに樹林の裾をまとった雌阿寒岳と阿寒富士が夏空の下に聳えていました。

この後、同行のKKさんを弟子屈へ送ってからレンタカーで斜里岳山中の清岳荘を目指しました。

◎「斜里岳」へ続く。