塾長の山行記録
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塾長の山行記録

御坂大幡川四十八滝沢

日程:2002/02/03

概要:御坂の三ツ峠北面、四十八滝沢でアイスクライミング。

山頂:---

同行:黒澤敏弘ガイド

山行寸描

▲初滝。出だしの数歩が立ってはいるが、後は傾斜が緩く容易。(2002/02/03撮影)
▲大滝。右手のコンタクトラインの不安定な氷と岩のミックスを登る。(2002/02/03撮影)

前の週に八ヶ岳の南沢大滝へアイスクライミングに行くはずでしたが、あいにくの大雪で中止。その振替企画がこの四十八滝沢です。三ツ峠の北面に落ちる四十八滝沢は氷が発達すれば上部のナメ状の連瀑が楽しいそうで、期待しながら富士急行の都留市駅に降り立ちましたが、またも大雪。とりあえず駅前で落ち合った黒澤ガイドの車で宝鉱山方面の林道に乗り入れました。

2002/02/03

△09:15 宝鉱山上の案内板 → △09:55 北口登山道入口 → △11:05-40 初滝下 → △12:30 大滝下 → △13:10 登山道 → △14:40 北口登山道入口 → △15:05 宝鉱山上の案内板

宝鉱山の少し上、けいごや橋の手前に車を止め、降りしきる雪を眺めながら車中で相談しました。

黒「……どうします?」
私「……やりますか」

ということで気勢は上がらないままに車の外に出て、ここからハーネスやヘルメットを装着。私のおニューのザック(ロウ・アルパインのアルパイン・アタック50)の背面にはBlack Diamondのシュライクが2丁くくりつけられています。雪が積もった林道をゆっくり歩いて40分で北口登山口に出て、ここから足首までの雪をフラットに押し付けながら登り30分くらいで右手に現れた四十八滝沢(といってもほとんど雪に埋もれています)に下り、主に左岸を巻き気味に遡行しました。このとき右岸の上の方から2人パーティーが沢筋へ下ってきたので「滝はどうですか?」と黒澤ガイドが聞くと、「悪いですよ。右側が登れますけど」との答。お礼を言って彼らと別れ、さらにずんずん雪をかき分けると目の前に初滝が現れました。

初滝の下でプラブーツの紐を締め直し、アイゼンを履いてアンザイレン。黒澤ガイドが先行して上から肩絡みで確保し、私がフォローしました。出だしの数歩がちょっと立ってはいるものの後は傾斜が緩くさして難しくはありませんが、氷が雪に埋まってしまっており、打ち込む場所を間違えるとピックが岩に当たってせっかく研いできた刃先が欠けてしまうので、慎重にアックスを振らなければなりません。そのまま私が前に出て続く高さ数mの小滝の下まで先行し、小滝も黒澤ガイドの先行で越えてその上で沢を横断する登山道を横切りましたが、道は完全に雪の下でトレースの気配すら見えませんでした。

登山道上の3段の滝は傾斜はあまりありませんが一応ロープを伸ばして、そのすぐ先にけっこうな高さのある大滝(25m)が見えてきました。水量のある滝の両脇が氷の斜面になっていて右側(左岸)にトレースされた形跡があり、ここで初めてATCで確保して黒澤ガイドが氷に取り付きました。下から半分くらいの氷に埋め込んだアイススクリューと上から3分の1の灌木から垂れている残置スリングの2カ所にランニングをとって落ち口の向こうに黒澤ガイドが消えていくのを見送ってから、ホイッスルの音を合図に自分も登攀開始。極端に難しいところがあるわけではないのですが、氷が十分には発達していないためピックを打ち込めないところではそっと岩にブレードをひっかけたりしながらだましだまし登りました。雪に覆われた氷にアイゼンの前爪を蹴り込んでよいしょっと立ち込むとかすかに足場が身じろぎしたりしてそれなりにスリリングでしたが、落ち口の先の少し高いところで立ち木でビレイしている黒澤ガイドの横まで登り着いて前方を眺めると、七福ノ滝が半分も凍っておらず「2.5福ノ滝」になっています。全行程の3分の1程しか来てはいないのですが、残念ながらここであえなく登攀終了です。

大滝の上から右上すぐのところに登山道が走っており、そこまで上がってからアイゼンを縦走用に交換しました。実はここからの下山道も意外に悪く、湿雪のポックリを頻繁に叩き落としながら、ところどころデブリも見られる急傾斜のトラバース道を慎重にコンテで下って、なんとか無事に平坦な地点に戻り着いたらアイゼンを外し、後はスノーハイク気分で下山しました。

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