武尊山(敗退)
日程:1991/12/31-1992/01/01
概要:武尊牧場スキー場から武尊山を目指したものの、深い雪に阻まれて敗退。
山頂:---
同行:ユウコさん
山行寸描
『岳人 1992年1月号』の記事で一番楽そうに思えた武尊山を今年の正月山行に選んだものの、直前の12月29日に強い低気圧が日本列島を駆け抜けて日本海側に雪を降らせていっており、相当のラッセルとなることを予想しながら沼田駅からバスで2時間、さらに武尊牧場スキー場のリフトで高度を稼いで三合平〜武尊小屋〜中ノ岳〜武尊山〜宝台樹尾根と縦走する計画としました。
1991/12/31
△12:45 三合平 → △17:00頃 1610m地点
リフト終点の三合平で男性2人女性1人の3人パーティーと同行することになりましたが、このうち男性の1人は体力不足、女性はワカンの調子が悪く、ユウコさんはワカンを持って来てもいないため、もっぱら私と3人パーティーのリーダ一がトップを勤めました。しかし、膝からときに腰までの新雪のラッセルが延々続き、『岳人』の記事通りなら15時には山小屋着のはずなのに暗くなってきても到着の気配がありません。遂に途中の比較的平坦な地点に幕営を決意し、3人パーティーと共に行動を停止しました。
1992/01/01
△07:20 1610m地点 → △09:35-50 1720m地点 → △10:35頃 1610m地点 → △12:25 三合平
朝5時起床。雑煮を食ベ、パッキングを済ませてテントを畳んでいると、7時すぎに背後から初日の出が現れました。この一年の山行の無事と充実を祈って身繕いを済ませ、昨日のパーティーがまだ寝静まっている横を出発しましたが、既にこの時点で、小屋まで早く到着できればそこから空身での山頂ピストンとすることに作戦を切り換えています。
前日と変わらないラッセルが斜度を増して続き、2時間雪と格闘して小屋にも着きません。せっかくの晴天ですが、中ノ岳から前武尊への稜線のビューポイントに達したところで登頂を断念し、来た道を下山することとしました。